mixiユーザー(id:8729247)

2016年07月17日10:45

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新型出生前診断は20万円

母体血液中にほんの少し混じる胎児血液のDNAから診断します。
だからお母さんからの採血だけの検査です。
そしてわかることは
「21トリソミー」「18トリソミー」「13トリソミー」
があるかないか、だけです。
21トリソミーはみんな知っている「ダウン症」です。
障害の程度はさまざま。
重症心臓奇形があって生まれてすぐなくなる子もいれば、
やや知能障害があっても大学まで卒業して芸術関係の仕事をしている子もいます。
18トリソミー、13トリソミーについては
もちろん長生きしている方々もいますが
子宮内で死亡するか生後1年以内で亡くなる場合が圧倒的に多い。
障害の種類が多く程度が重い場合が大半なので生き延びるのも大変ですが。

この検査を受ける資格があるのは
「分娩予定日に35歳以上の人」と「前に21,13,18トリソミーの子を産んだ人」です。
採血前に遺伝カウンセリングがあり、結果を伝えるときもカウンセリングがあるので、
手軽に検査を受けて結果は紙を渡されるだけ、ではありません。
この検査を行うことができる病院も限られています。
無料ではなく、自治体によって多少違いますが20万円ほどのお金がかかります。
保険はききません。

もしも検査の結果で「トリソミーの可能性がある」となった場合、
羊水検査を受けるかどうかを選択します。
母体血液中には胎児DNAはほんの少ししか入っていないので、
本当にトリソミーかどうか、おなかに針を刺して羊水をとって調べます。
羊水中には赤ん坊の皮ふなどたくさんの組織が入っているので、はっきりした結果が出ます。
超音波を見ながら赤ん坊に触れないようにして針を刺しますが、
刺したとき赤ん坊が動いて針で傷ついたり、臍帯血管を傷つけたり、
子宮壁の血管を傷つけてしまったりする可能性はゼロではありません。
胎児その他への損傷の可能性があったり検査後おなかがはる場合には
検査後数日の入院安静で経過を見る場合があります。
羊水検査は、障害の可能性がある場合に行うものなので保険が効く場合もあります。
病院によっては無料のこともありますが、
保険がきかない、無料措置がない場合には15万円ほどかかります。

最終的にトリソミーが確定した場合もし中絶を選んだとして、
妊娠中期の中絶になりますので、分娩の形をとります。
子宮口をラミナリアという器具で拡張して開き、陣痛誘発剤を使います。
子宮口が開きにくい場合、陣痛が起きにくい場合には入院が数日かかることがあります。
人工妊娠中絶は保険がきかない医療です。
費用は約50万円で通常の分娩費用と同じくらいです。
分娩の際にもらえる補助金は中期中絶でももらえるようです。
中期中絶で生まれた子は、役所に死産届をだして埋葬許可証をもらい、
火葬場で火葬してもらわなくてはなりません。

火葬の費用をぬいて、中絶費用が自治体からの分娩補助費で出るとしても、
トータルで35万円はお金がかかる計算です。


■新型出生前診断、3万人超が受診 臨床研究3年間で集計
(朝日新聞デジタル - 07月16日 22:12)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4097318
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