表題のように言われたら誰でもどきっとするでしょ。
だからそういう説明の仕方をします。
実際には先天性風疹症候群は、せいぜい心奇形で
あとは目が見えない耳が聞こえないなど「外から見てもわからない」異常ですから
「奇形児」という言葉の与えるおどろおどろしい視覚的イメージとは違いますけどね。
医学用語っていうのは記号のようなもの、
「肥満」「やせ」といえば身長に対して体重どのくらい体脂肪率どのくらい、
という具合なので、「これからこう言います」と変更されれば
脳内辞書を入れ替えるだけのことです。
だから「痴呆症」でなく「認知症」ですよ、って言われたときも
「ああこれからボケ老人をそういうんだね」と思っただけで
「認知症ではなく認知障害症ではないか」とかいう文句はつけません。
だから先天奇形をいいかえるのだって決めてもらえればそれに従いますよ。
でもそれと「患者さんにわかりやすい記憶に残る説明をする」ために
使う言葉は別です。
「妊娠高血圧症候群」は今でも「妊娠中毒症」というほうが
患者さんにとっては「聞いたことある」言葉ですし、
「不規則月経」じゃなく「生理不順」だし
「性感染症の可能性があります」と言わず「性病かもしれません」と言います。
だからもし医学用語として「奇形」がすべて言い換えられても
先天風疹症候群の説明として「奇形児が生まれますよ」というと思います。
忘れてほしくないので。
妊娠前に予防接種を受けるだけでこどもの病気のとあるものが防げるなら
こんなにいいことない、でもなんでだか予防接種受けない。
予防接種受けない行為のバカらしさをアピールするために
「奇形児」という言葉の醜悪さがぴったりきます。
医学会「奇形」の言い換え検討
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4061357
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