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2016年04月28日22:12
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「カピタン」研究（24）
第1章 「ばか詰教室」以前
§1
「ばか詰教室」が花沢正純氏の担当によって詰パラ誌上に登場したのは通巻190号[71-11]でした。これが公式な認知の日です。しかしばか詰そのものの起源は古く、カピタンの記述によればそれより10年前、通巻67号[61-8]でＳ・オギノ氏が提唱されたのが最初とのことです。
ばか詰以外でも、安南詰などは歴史が古いらしいのですが、残念なことに筆者はそれらの原資料を持っていないので、この頃のことは孫引き等でお茶をにごすことにします。どなたか適当な人に詳しく書いてほしい。
当時のばか詰を紹介する前に、67号に載ったルールから（パラ190号からの孫引き）
�ゞ綿�は残り駒全部（但し王を除く）を使用できる
��王手王手で詰めなければならぬ
��最短手数で詰めたものを正解とする（手数が中心）
�そ召辰洞綿�は最悪の応手をすることになる
�イ修梁召楼貳無余�棋と同じ
・�´△廊イ亡泙泙譴襪世蹐Δ掘↓��い呂舛腓辰箸呂辰�りしない点があります。ルールについての異論は「ばか詰教室」がはじまってからも続きます。
#1 Ｓ・オギノ 67号[61-8]
ばか詰 7手
#2 Ｓ・オギノ 67号[61-8]
ばか詰 17手
#3 Ｓ・オギノ 67号[61-8]
ばか詰 5手
#4 Ｓ・オギノ 67号[61-8]
ばか詰 15手
#5 Ｓ・オギノ 67号[61-8]
ばか詰 9手
#6 凡骨生 72号[62-1]
ばか詰 5手
#7 久塚郷行 75号[62-4]
ばか詰 9手
#8 板橋あさゑ 95号[63-12]
ばか詰 9手
解
#1 33歩、23玉、24歩、22玉、23歩成、31玉、32と迄7手。
・裸玉が2歩で詰むところに意味がある。
#2 29桂、16玉、28桂、25玉、37桂、24玉、36桂、13玉、25桂、Ａ22玉、
33桂成、12玉、24桂、21玉、32桂成、11玉、22圭迄17手。
Ａで12玉、24桂、22玉、33桂成、31玉、32圭迄15手の早詰（中出慶一氏が169号！で指摘）
・非限定はあるが、ばか詰の雰囲気を持っている。
#3 34角、23銀、同角成、21玉、22銀迄5手。
・これは非限定が多すぎる。
#4 58歩、56玉、57歩、55玉、56歩、54玉、55歩、53玉、54歩、42玉、
43歩、52玉、53歩成、41玉、42と迄15手。
#5 59香、Ａ58飛、同香、Ｂ同玉、38飛、48飛、同飛、59玉、49飛打迄9手。
・Ｂで48(68)へ行く手もあるし、何よりＡで角合以下同手数の余詰が成立する。
#6 93角、57飛、同角成、49玉、39飛迄5手。
・限定打、限定合は爽快。有名作。
#7 13飛生、18飛、同飛生、29玉、19飛打迄5手。
・飛生2回だが、現代ではとても妙手とはいえない。
#8 12歩生、21玉、11歩成、31玉、21と、同玉、32歩成、11玉、22と迄9手。
・初手絶対だが、この局面で12歩が邪魔駒となっている。絶妙！
以上の作を見て気づくのは、1.裸玉の多いこと 2.手順の限定にあまり関心がない（らしい）こと。要するに、仕掛けの乏しさが感じられる。この後、ばか詰はなかば忘れ去られてしまう。
余談だが、ばか詰誕生の詰パラ67号には奇しくも鵬看田中輝和氏の双玉煙詰第一号「宇宙」が発表されている。又この翌年には山田修司氏が劇的なカムバックをはたすなど、当時は詰棋の黄金時代だったのだ。#1〜#8などでは魅力の点でとてもたちうちできなかったろうと思われる。時期未だ至らず。
§1
「ばか詰教室」が花沢正純氏の担当によって詰パラ誌上に登場したのは通巻190号[71-11]でした。これが公式な認知の日です。しかしばか詰そのものの起源は古く、カピタンの記述によればそれより10年前、通巻67号[61-8]でＳ・オギノ氏が提唱されたのが最初とのことです。
ばか詰以外でも、安南詰などは歴史が古いらしいのですが、残念なことに筆者はそれらの原資料を持っていないので、この頃のことは孫引き等でお茶をにごすことにします。どなたか適当な人に詳しく書いてほしい。
当時のばか詰を紹介する前に、67号に載ったルールから（パラ190号からの孫引き）
�ゞ綿�は残り駒全部（但し王を除く）を使用できる
��王手王手で詰めなければならぬ
��最短手数で詰めたものを正解とする（手数が中心）
�そ召辰洞綿�は最悪の応手をすることになる
�イ修梁召楼貳無余�棋と同じ
・�´△廊イ亡泙泙譴襪世蹐Δ掘↓��い呂舛腓辰箸呂辰�りしない点があります。ルールについての異論は「ばか詰教室」がはじまってからも続きます。
#1 Ｓ・オギノ 67号[61-8]
ばか詰 7手
#2 Ｓ・オギノ 67号[61-8]
ばか詰 17手
#3 Ｓ・オギノ 67号[61-8]
ばか詰 5手
#4 Ｓ・オギノ 67号[61-8]
ばか詰 15手
#5 Ｓ・オギノ 67号[61-8]
ばか詰 9手
#6 凡骨生 72号[62-1]
ばか詰 5手
#7 久塚郷行 75号[62-4]
ばか詰 9手
#8 板橋あさゑ 95号[63-12]
ばか詰 9手
解
#1 33歩、23玉、24歩、22玉、23歩成、31玉、32と迄7手。
・裸玉が2歩で詰むところに意味がある。
#2 29桂、16玉、28桂、25玉、37桂、24玉、36桂、13玉、25桂、Ａ22玉、
33桂成、12玉、24桂、21玉、32桂成、11玉、22圭迄17手。
Ａで12玉、24桂、22玉、33桂成、31玉、32圭迄15手の早詰（中出慶一氏が169号！で指摘）
・非限定はあるが、ばか詰の雰囲気を持っている。
#3 34角、23銀、同角成、21玉、22銀迄5手。
・これは非限定が多すぎる。
#4 58歩、56玉、57歩、55玉、56歩、54玉、55歩、53玉、54歩、42玉、
43歩、52玉、53歩成、41玉、42と迄15手。
#5 59香、Ａ58飛、同香、Ｂ同玉、38飛、48飛、同飛、59玉、49飛打迄9手。
・Ｂで48(68)へ行く手もあるし、何よりＡで角合以下同手数の余詰が成立する。
#6 93角、57飛、同角成、49玉、39飛迄5手。
・限定打、限定合は爽快。有名作。
#7 13飛生、18飛、同飛生、29玉、19飛打迄5手。
・飛生2回だが、現代ではとても妙手とはいえない。
#8 12歩生、21玉、11歩成、31玉、21と、同玉、32歩成、11玉、22と迄9手。
・初手絶対だが、この局面で12歩が邪魔駒となっている。絶妙！
以上の作を見て気づくのは、1.裸玉の多いこと 2.手順の限定にあまり関心がない（らしい）こと。要するに、仕掛けの乏しさが感じられる。この後、ばか詰はなかば忘れ去られてしまう。
余談だが、ばか詰誕生の詰パラ67号には奇しくも鵬看田中輝和氏の双玉煙詰第一号「宇宙」が発表されている。又この翌年には山田修司氏が劇的なカムバックをはたすなど、当時は詰棋の黄金時代だったのだ。#1〜#8などでは魅力の点でとてもたちうちできなかったろうと思われる。時期未だ至らず。
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