珍しくほぼ正しい文章ですが最後がダメでしたね

この手の文章はたいていどこかに「大間違い」があり、そこからあとは全部ダメになります。
でも今回は珍しく正しい、まだ正しい、
これはもしかしたら最後までいけるのでは？と思ったら
やっぱりありましたよ、大間違い。
でも一番最後だからそこまではよかったね。

「いったん安定期に入れば高齢妊娠も大丈夫」は間違いです。
安定期というのは、何度もこれまで書いていますが
「妊娠が安定して流産しにくくなる時期」ではありません。
「胎児と母親をつなぐ胎盤血管が完成する時期」ですので、
確かにこの時期以前は胎児への酸素栄養供給が不安定、
この時期以後は安定するので「流産しにくい」というのもまあ間違いではない。
でもそれはあくまでも「胎児がわ」からの話なんですよ！！

母体が高齢、いわゆるババァなのはもう否定しようない事実です。
そして人間は高齢になると体が老化するんですよ。
当たり前でしょ。
そして老化した体は体力が落ち抵抗力が落ち、
ちょっとしたストレスにもかなりの反応を見せます。

つまりババァにとっては「妊娠している」状態そのものが
すさまじいストレスになりかねない。
結果、血圧上昇だの肝機能や腎機能の悪化だの
総合的に体がダメになって妊娠維持不可能、場合によっては
自分の命そのものが危ない状態になりかねないんです。

だからね、ババァな、いえ高齢な妊婦さんは
妊娠していること以外なるべーく何もしないで体力を妊娠だけに使うようにして
妊娠そのもので死なないように気を付けなくてはならないんですよ。
死なないまでも妊娠中に高血圧だの糖尿病だのにもしなれば、
運が悪ければそのまま妊娠後もその病気が持病として固定するし、
運が良くても数年から十数年以内にその病気になる、ことがわかっています。

妊娠は女性の体にとっては大変な負担であり、
さらに妊娠しても分娩という大仕事が待っていて、
さらにその後は数十年にわたって子育てという重圧に耐えなくてはなりません。
できたら若いうちに、１歳でも、いえ数か月でも若いうち体力のあるうちに
妊娠分娩の大仕事を終わらせてしまうのがやはり医学的に望ましいのです。


本当のところ何歳まで産めるの？
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=3947421