大学の不妊外来にいたころ。
こういう事件が起きると、その日に来た患者さんのだれかが必ず言った。
「赤ちゃんが捨てられてすぐにわたしが通れば拾ったのに、大事に育てたのに。」
いつ捨てるか言っておいてもらえたら、とか、
わたしの家の前に捨ててもらったら、とか、
とにかく「こどもがほしい」から捨て子でもいい、という話だった。
前の日記にも書いたけど、
特別養子制度はいろいろ難しく、地域によっては条件も厳しいし、
何より宣伝されていないのでそういう制度があることにも気づかない。
30代なかばで不妊治療をはじめて先が見えないまま40代に近づくと、
「自分でこどもが産みたい」人と「とにかくこどもがほしい」人に分かれてくる印象がある。
「こどもがほしい」だけなら特別養子制度の利用をお勧めしてもいいと思う。
不妊外来勤務のときはそんなこと言っちゃいけないかと思っていたけど、
今ならたぶん「こういう制度もあるから興味あったら調べてみてね」というかもしれない。
新生児遺体、岐阜の病院で発見
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3944833
ログインしてコメントを確認・投稿する