報道の仕方もよくないけど、裁判長の言い方もかなりまずい。
でも判決をちゃんと読むと、実は「津波が予見できた」かどうかが判決のポイントじゃないんだね。
だって学校に残っていても体育館で亡くなっている人が十人以上いて、
こっちに関しては賠償金請求は棄却されているからね。
つまり「学校まで津波来るかどうかは予見できなかった」ってこと。
じゃあどこまでくるってわかってたんだ、という話になりやすいけどそうじゃない。
この学校では、何かあったときに「児童引き渡し」に関する取り決めがあって
「保護者もしくは登録者」のみに引き渡すことになっていた。
でも今回は、「同級生の保護者」が「近くだから乗せていく」と引き取った。
学校もそれを許可してしまった。
結果的に学校より海に近いところにあった自宅でこの子は亡くなったんだけど、
もしこれが「保護者」が引き取りに来ていたら
引き取ったあとは保護者の判断で家に帰らず避難するなりなんなり、
「あとはそっちでやってね」となったんだと思う。
保護者登録者でない、責任のない人間に引き渡してしまったことで、
もしかしたら、親だったら「危ないかもしれないから家に帰らない」とかいう判断もなく、
子どもはただ家でおろされてしまった、ってこと。
これが判決の趣旨、賠償金を払う根拠になっている。
引き渡しがまずかった、とだけ言えばよかったんだがそのあとに
「学校より海に近い自宅に帰した」みたいな一言つけちゃって
報道はそっちに飛びついてしまった。
夕方のNHKニュースではちゃんと「引き渡し」に問題あったと言ってましたので、
マスコミは誤解っていうより「報道したいように報道した」んだろう。
つまり「津波予見できたってこの裁判ひどいよなぁ」ってな具合に世論誘導したかったんだと思う。
なんで?
野蒜小の津波訴訟 学校に過失
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3912855
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