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2016年03月11日22:57

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「カピタン」研究(14)

 今日読んでいるのは、カピタン7号の詰将棋コーナー。今回はマキシ詰の特集だ。マキシ詰というのは「後手は可能な着手のうち、移動距離が最も長いものを選ばなくてはならない」というルール。チェスプロブレムのMaximummerを詰将棋に移植したものだろう。

若島 正
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マキシ詰(カピタン7号 昭和52年2月)

 14と、22玉、33と、11玉、12歩、同飛、
「22と、同玉、23と、31玉、32と、同飛」
「42と、同玉、43と、51玉、52と、同飛」
「62と、同玉、63と、71玉、72と、同飛」
 82と、同玉、83と、91玉、92歩、同飛、同と、同玉、93飛、81玉、91飛成、72玉、
 82龍…31龍、12玉、11龍、23玉、22龍、14玉、24龍迄53手詰。

 前半は所謂夏木立型の送り趣向で、後半はマキシ独特の単騎追い。手順の一部に非限定があるが(例えば、37手目の82龍に対して63玉として、以下73龍、54玉、64龍…として作意に還元する順など)、これは例えば攻方55と、65歩を追加する位で消せる筈。(それを消す為だけの追加配置はしたくないという、作者の気持ちも理解できるが)


加藤 徹
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マキシ詰(カピタン7号 昭和52年2月)修正図

「39馬、58玉、48馬…75馬、96玉、97馬…53馬、61玉、71馬…35馬、14玉、
 13馬…35馬、47玉」
 46馬、58玉、57馬、49玉、
「39馬、58玉、48馬…35馬、47玉」
 48歩、同龍、25馬、56玉、34馬、45龍、同馬、同玉、42飛、36玉、46飛成、25玉、35龍、
 14玉、44龍、25玉、24龍、36玉、35龍、47玉、46龍、58玉、
『48龍、67玉、57龍、76玉、77龍、A85玉、86龍…46龍、58玉』
『48龍、67玉、57龍、76玉、77歩、85玉、55龍、96玉、66龍、85玉、86龍…46龍、58玉』
 48龍、67玉、57龍、78玉、68龍、89玉、79龍、98玉、99香迄159手詰。

A65玉、66龍、74玉、75龍…と作意に還元する順がある。(非限定)

 龍でも馬でも同じコースを使って追い回すことができるというのが、一寸した作者の発見。特に、馬追いの際の四隅での切り返しはシンプルながら気が利いている。構成は完全に知恵の輪だし、おおらかな感じの追い趣向も喜内を彷彿とさせる。
 
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