mixiユーザー(id:10857363)

2016年02月20日23:13

795 view

温故知新(517号-02)

 今日は、フェアリーランドから2作紹介して見ようと思う。

近藤 武
フォト
Kマドラシバ自STM 6手(詰パラ 平成11年4月号)

83桂生、79角生、43歩生、47香生、32銀生、18飛生迄6手。

 このルールだと6種不成がこんなにも簡単に実現できる、という発見がすべて。尚、86金は2手目に香合をし、43歩生に対して53角生という筋を消している。歩でも当然良いのだが、作者は7種マドラシを意図したのだろう。


赤木誉幸
フォト
バカ自殺詰 60手(詰パラ 平成11年4月号)

 所謂密室もの。途中図を入れながら、局面の変化を追ってみることにしよう。

38飛、28角、同飛、19玉、18飛、同玉、36角、27飛、同角、29玉、
38角、18玉、29角、同玉、

(図1)
フォト

 まず、14手かけて玉位置を29にする。

26飛、27角、同飛、28角、同飛、19玉、18飛、同玉、

(図2)
フォト

 玉を29に連れてきたので、今度は連続合で合駒を稼ぐことができる。18飛と捨てた局面を初形と比較すると、持駒が飛から角2に変化している。

36角、27飛、同角、29玉、18角、同玉、

(図3)
フォト

 更に、角のうち一枚は飛に戻す。結局、28手かけて持駒に角を一枚追加したことになる。

36角、29玉、26飛、27銀、同飛、18玉、26飛、27銀、同角、
29玉、36角、27銀、同飛、28香、

(図4)
フォト

 大駒が一枚増えたので、これらを駆使して今度は銀合を稼ぐことになる。つい惰性で28にも銀合をしたくなるが、落ち着いて香合をするのが心理的妙手。

38銀、18玉、26飛、27角、29銀、19玉、28銀、29玉、38銀、同角生、
19銀、27銀、18銀、同玉、29銀、同角成、19香、同馬迄60手詰。

(詰上がり)
フォト

 最後は、27に発生させた角を手際よく馬にしてフィニッシュ。狭い局面で合駒が飛び交う展開が楽しめる好作だと思う。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する