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2016年02月11日22:56

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「カピタン」研究(11)

 前回に引き続き、フェアリー趣向作を紹介します。

(4)加藤 徹
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金玉詰(カピタン5号 昭和51年11月)

 94歩、82玉、
「49玉、92玉、47金、82玉…97金、82玉」
 71銀、同玉、
『76金、82玉、87金、92玉、89玉、82玉、77金引、71玉』
『66金、82玉…67金引、71玉』
『56金、82玉…57金引、71玉』
『46金、82玉…47金引、71玉』
『36金、82玉…37金引、71玉』
『26金、82玉…27金引、71玉』
 16金、82玉、49玉、92玉、47金、82玉、84歩、71玉、26金迄85手詰。

作者―ほぼ絶連で、長手数だけがとりえ?しかし本局、金玉詰の趣向への可能性を示そうとして作図したもので、その目的は達せられていると思う。

 金玉詰というのは、歩の動きが玉→金のベクトルで決まるというもの(従って、金が盤上にない後手の歩は動けない)。最初にカピタン4号の花沢氏の文章を読んだ時には、正直言って「そんなに面白いものはできないだろうな」と思っていたが、これを見ると無限の可能性を秘めたルールのようにも見えてくる。


(5)小林 博
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桂玉詰(カピタン5号 昭和51年11月)

 16桂、23玉、13歩成、同玉、
「29玉、23玉、13歩成、同玉、38玉…65玉、23玉、
 13歩成、同玉」
 74玉、23玉、85玉迄27手詰。

 この桂玉詰は、勿論金玉詰のバリエーション。加藤作と比べるとやや単調か。
 尚、私の記憶が確かなら、この作者はあの神無一族のメンバーで、神無三郎を名乗って現在も活躍中の筈。(今度は合っているかな?)
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