気持ちはわかるけど

ＥＢウイルス感染症自体はけっしてまれな病気ではありません。
しかも初期症状はいわゆる「かぜ」症状に似ており、
「かぜ」と思っているうちに自然に治ってしまう場合が大多数なのです。
しかもたとえＥＢウイルス感染症とわかっても有効な治療方法はありません。
慢性感染になる可能性は非常に低く、もしなってしまった場合に
悪性リンパ腫に進行してしまうことがあります。
だからＥＢウイルス感染＝悪性リンパ腫になりやすい、ではないんです。
悪性リンパ腫は白血病関連疾患で、いわゆる「血液のがん」ですので
治療しても治らない場合もありますし、
そもそも急激に進行した場合には治療間に合わずいきなりなくなる場合もあります。
骨髄移植をしても成功率は高くないのです。（もちろん成功する場合もあります）

何が言いたいか、といえば
大きい病院に行ってもわからない（かぜとしか思えない）場合があるし、
もし病名わかったとしても悪化が防げたか死なないで済んだかといえば
そうとは言い切れない、ってことです。
ご家族が亡くなった人のことを無念に思う気持ちはわかるけど、
このあとこの病気になって発見遅れてしまう人がなくなるか、といえば
そうではないと考えます。


■「大きな病院をいくつも回ったというのに、なんでわからなかったのか」 松来未祐さんの病名をご両親が公表した理由
(おたぽる - 02月07日 16:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=178&from=diary&id=3840937