今日読んでいるのはカピタン第5号。この号では、若島さんがチェスプロブレムを紹介しているので、これをそのまま紹介しよう。(ただし、出典が分かるものはこちらで調べて追加しておいた。また、オリジナルの盤面は各駒をアルファベットで表記し、白駒には丸をつけるというものだったが、これだと分かり難いので絵文字にした。その他、一部手順表記を変更した箇所がある)
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Welcome to Fairy-Land!!(若島 正)
#1 Helpmate
このコーナーでは、フェアリー・チェスの色々な分野を簡単に紹介していきます。日本の詰将棋に対する何らかの示唆が与えられれば幸いです。
今回は、現代詰将棋の最先端を行く「ばか詰」をとりあげてみました。チェスのhelpmateでは、黒(向う側)からはじめて、協力して黒をmateにします。白(手前側)は途中必ずしもcheck(王手)をかけなくてもかまいません。
(Example) Sam Loyd(The Chess Monthly 11/1860)
H#3(3+3)
例題は御存知サム・ロイドの比較的有名な問題。「これ以前にhelpmateが創られたのは知らない」と、プロブレム作家のA.C.Whiteが言っています。3手でhelpmateとは、黒・白・黒・白・黒・白と指してmateにせよということです。さて、どこで詰ませるのでしょうか…?
*Solution
1.Kf6 Ra8 2.Kg7 Bb8 3.Kh8 Be5#
鮮やかな両王手の詰上がりですね。(尚、解の記法は代数的記法を用いることにします)
(Problems)
(A)H.Fröberg
H#2(3+2)
b-e)a6Q→R/B/S/P
(B)F.Abdurahmanovic(problem 07/1960 1st Prize)
H#2(10+3)
b) after the key of a)
c) after the key of b)
d) after the key of c)
但しkeyとは図の第一手目のことです。
(C)T.R.Dawson(Essener Anzeiger 1930)
H#7(3+6)
(D)B.Hegermann(The Problemist FCS 10/1934)
H#28(11+7)
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ちなみに、Sam Loydの作でBh2は不要駒のようだ。
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