mixiユーザー(id:10857363)

2016年01月07日22:12

657 view

「カピタン」研究(02)

 もう一題解いてみましょう。下図は“衝立名人”蒲池克弘氏の作品です。

例題2
フォト

 初手43飛では玉が広すぎて詰みそうにないので43金でしょう。これに対し31玉、41玉、51玉の3通りの逃げ方があります。ここで41飛!?も面白い手ですが51玉から51玉と逃げられ詰みません。51飛!が玉位置を限定する妙手です。51玉のときはもちろんちょんぼでわかりますから52金迄。41玉のときは同玉の一手で飛が消えますからこれも52金迄。問題は31玉のときで41合、22玉の2つの応手があります。ここで31飛成!が妙手です。41合のときはチョンボでわかるので32金迄。22玉のときは31玉、12玉、13玉、23玉とありますが、31玉は龍が消えるので32金迄。龍が消えないときは23金!が玉位置限定の例の手です。チョンボだったら23に玉がいるので33龍、12玉、22金迄。12玉、13玉のときは23同玉と取る一手で以下は33龍、12玉、13歩、21玉、32金迄の追詰です。
 43金、31玉、51飛、22玉、31飛成、13玉、23金、同玉、33龍、12玉、13歩、21玉、32金迄13手。
 51飛から31飛成が応手を限定する衝立らしい手でした。

----------------------------------------------

この後、一挙に13題も衝立詰が出題されているが、その中で一番易しい作を紹介しておこう。初見の方は、是非挑戦してみて下さい。(ちなみに、9手詰です)

蒲池克弘
フォト
衝立詰(カピタン1号 昭和51年7月1日)
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する