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2016年01月06日22:20

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「カピタン」研究(01)

 第1号では「衝立将棋」の説明、そしてその詰将棋への応用について書かれている。以下、衝立詰将棋についての箇所をそのまま引用しよう。

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「衝立詰将棋」とは?

 文字通り衝立将棋の詰将棋です。実戦では相手の陣型がよくわからないことが多いのですが、衝立詰将棋では初形の局面だけはわかっているとします。ただし「衝立」ですから王手をかけてもどう応手しているかはわかりません。(駒が消えたりすることによってある程度わかりますが)
 例えば下図を見てください。(本当は双方の駒を別々の盤に書くべきですが、スペースが大変なので一つの図にまとめることにします)

例題1
フォト

 詰将棋なら23銀で簡単。また23金でも詰みますが、衝立将棋ではどうでしょうか。
 初手23銀としてみます。玉方の応手は11玉、13玉、31玉の3通りがあり、どれも駒を取られないので全く分かりません。そこで次に32金とか12金というような手はそれぞれ13玉、31玉と逃げられていたとき王手にならないので指せません(王手の連続という条件に反する)。正解は22角です。これなら11玉(13玉)のときは「詰」ですから問題なく、31玉のときも王手になります。これに対し41玉か42玉。43金などは41玉で王手にならないからダメですが、両方とも王手になる手以外にも、例えば42金のように41玉なら王手になるし42玉なら「チョンボ」になるような手も指すことができます。もっともこの問題では42金では全然詰みませんが。今打った角を31角成と捨てるのが妙手です。次にもし馬が消えれば31同玉ときたのがわかりますから32金迄詰。もし消えなければ51玉か52玉と逃げたのがわかるので62金迄詰となります。
 23銀、31玉、22角、42玉、31角成、同玉、32金迄7手
22角から31角成はバカみたいな手ですが、玉位置を確かめる為に必要なわけです。
(続く)
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