牛乳は「子牛を育てる」ためのもの

おっぱいは子供を育てるもの。
人間のおっぱいは人間の赤ん坊に最適で、牛の乳なら牛の子にぴったりです。
動物によっておっぱいの組成は違い、他種の乳では育たないことも多い。
有名なのは「捨て子猫に牛乳をやると下痢して死ぬ」ですね。
子猫専用ミルクがすぐに入手できないときは、人間赤ん坊用粉ミルクのほうがいい。

牛はたまたま乳をたくさん出してくれるので、
手軽な水分アンド動物性たんぱく源として利用されることになったわけです。
動物性たんぱく、という意味なら肉も魚も同じ。
肉や魚にアレルギーがある人がいるように、牛乳にもアレルギーはありますよ。

それと全く別な話でね。
牛乳に含まれている「乳糖」という糖の一種は、
人間でも子供のうちは分解できるんですが、
大人になると乳糖分解酵素を作れなくなる人たちが一定数いるのよね。
分解吸収できないから牛乳飲むと下痢をする。
「乳糖不耐症」という状態で、日本人は４から６割がこれ。
日本人の大人の半分は牛乳飲むと下痢します。
「排便のために牛乳飲む」とかいう便秘のお嬢さんもいますけど、
乳糖不耐症を利用して排便しているとそのうち腸管粘膜がはがれて血便でますよ。

乳糖は熱や加工で分解されやすい。
だから牛乳を温めて飲んだりヨーグルトやアイスクリームに加工すると
下痢をしない、という場合もあります。

ただねー、最初に書いた通りあくまで「牛の子のための乳」が「牛乳」なんで、
好きで飲むぶんにはいいけど、飲まない人にまで無理に進めなくていいんじゃないの？
牛乳飲まないけどパンにバター塗るしアイスは好き、って人も多いんだしさ。
そんなに牛乳売りたい宣伝しなくていいと思うんだけどな。


■「牛乳の飲み過ぎで骨粗鬆症に」　繰り返される有害説の根拠は…
(産経新聞 - 01月01日 19:49)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=133&from=diary&id=3785665