２回目の円錐切除は無理かなぁ…

子宮頸がん初期なら、円錐切除つまり子宮入り口の部分切除。
でも子宮がある限り再発の可能性が残ります。
だってがんになった部分を切除しても、感染したHPVはそのままだから。
いったん発がん性HPVに感染してしまえば、HPVを除去する方法はありません。
自分の免疫で排除するしかないんです。
ちなみにHPVに感染しても９０％は自分の免疫で排除できるといわれていますが、
１００％ではありません。
それを強化するのがHPVワクチンですが、ワクチンは１６型１８型にしか対応していません。
十数種類ある発がん性HPVのうち、１６型１８型は確かに一番たくさんがんの原因になってます。
全子宮頸がんの約７割が１６型１８型によるものです。
（こう書くと日本人は６４％だとかつまらない知識披露なさる方がいますけど）
（半数以上が１６型１８型ならけっこう高い確率だと思いますがね。）
そしてHPVはふつうに皮膚にいるウイルスなので、セックスがあれば感染の可能性があります。
ふつうの女性、結婚した女性は全員感染済、ヤリマンの病気ではないのです。
現在の日本の状況は年間１万人の子宮頸がん発症があり、そのうち３割が亡くなっています。
早期発見早期治療が大事なので、子宮頸がん検診は毎年きちんと受けてほしい。
そしてこのニュースになった芸能人のお方も、もし医師が勧めているなら
早めに次回妊娠して子宮を切除する手術を受けたほうがいい。
子宮と命では子宮じゃなく命が大事、こどもがいるならなおさらです。

追記：
子宮入口は切除すれば短くなり、次回妊娠には早産の危険が伴います。
２回の円錐切除は医学的に不可能ではないけれど、
かなり困難（大血管が近い）し、もし成功しても次回妊娠は
妊娠初期から分娩時までの入院が必要になるくらいの
早産傾向になる可能性が高いです。

「GTO」水樹ナナコ 役の希良梨、子宮頸がん再発で摘出手術に葛藤
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=17&from=diary&id=3681385