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2015年10月22日22:48

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Advanced Course of Retrograde Analysis(50)

第48問 局面をほぐせ
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 なくなった駒は白がQRBの3枚で、黒はRBBSPの5枚。白側の駒取りはPによるものがb3とg3の2枚、それにc8,f8で黒Bを取っており、最終手も明らかに駒取りなので、これで5枚ちょうど。
 対して黒の駒取りは、Pc2で2枚(∵Pc3は直進している)と、f1での白Bで計3枚。黒の駒取りもこれで尽きている。また、最終手で白Bが取った駒はPではないので、f筋の黒Pが成っていることも分かる。
 白Bが取ったのはSなのが明らか。以下、黒S2枚と白S1枚を駆使してpin-unpinを繰り返し、徐々に局面をほぐしていくことになる。

 序の4手は必然。1.Bg1xSf2# Qh1-h2 2.Bh2-g1 Sd1-f2とする他ない。

(図1)
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 これで自由となった白Sc1をf2に運んで白Bg1とし、黒Sf1を解放する。

3-8.Sf2-e4-c5-a6-b4-a2-c1 Qh1-g1 9.Bg1-h2

(図2)
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 次に、このunpinされた黒Sf1をg1へ挟み込む。

9...Sh2-f1 10.Kf1-e1 Sf3-h2+ 11.Bh2-g1 Sg1-f3

(図3)
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 そして、再び自由になった白Sf2を再度c1へ連れていく。

12-16.Sa2-b4-a6-c5-e4-f2 Rc1-b1 17.Ke1-f1 Rb1-c1 18.Sc1-a2

(図4)
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 さて、ここで上の図を最初のものと比較してみると、f1にいた黒Sがg1に移動していることがお分かりだろう。この1枡の余裕により、まもなく局面をほぐすことが可能になる。

 三度自由になった黒Sd1をe1へ連れていけば、もう解決は目前だ。

18...Sf3-g5-e4-f2-d1 22.Sa2-c1 Se1-f3+ 23.Sb4-a2...

(図5)
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 ここまでくればもう悩むところはない。Rd1-d2としてから黒Kをc1に入れることで、白Kを解放することができる。

(図6)
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 後は黒R2枚をf筋から出し、f筋の成を戻して、黒Ke3の形からKf4-e3 Pf2xg3+と戻せばよい。

第49問 局面をほぐせ
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