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2015年09月25日22:38

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レトロプロブレムの世界(14-1)

7、記録作

series consequentのプロブレムの記録について語るのは難しい。何故なら、記録という概念は、特に多くの作家たちが同じ条件に挑戦した時に価値があるものだからだ。従って、以下の3作はいずれも最初の試みに過ぎない。

(16) J. Dupin (Diagrammes 1981, dedicated to M.Caillaud)
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SSC#10 (8+4)    

(16)は、二度en passantをやった例である。1.Se6 (黒の最終手はg7-g5) 2.hxg6 e.p.! (黒の最終手はKh5-h6) 3.Sg5 4.Bh5 (黒の最終手はe7-e5) 5.dxe6 e.p.! (黒の最終手はKg7-h6で、更にその前の手はe5xf6+) 6.Bg4! (6.Be5?だと黒の最終手がない) 7.Be5 (黒の最終手はKh5-h6) 8.Rd4 9.Rf4 10.Se6 hxg6 #.

(17) M.Caillaud (The Problemist,1985)
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SHC#28 (8+8)

(17)では4種成が実現している。2.b1=Q 4.Qxh6!(後に決定的な効果を生み出す為に、この白Pは消えなければならない)5.Qxg5 7.Kxf5 8.Ke4 9.Qb5 14.g1=B 15.Bxf2 16.Be3 18.f1=S 19.Sxd2 20.Sf3 22.d1=R 23.Rb1(白の最終手はd2-d4)24.cxd3 e.p.(白の最終手はKc4-c3)25.Qf5 27.Re5 28.d5 cxd3#(idealmate)。
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