「毎年検診を受けているから大丈夫と思った」。
患者さんからよく聞く言葉です。
たとえば子宮からの不正出血が6ヶ月続いたあとで受診したような場合。
どんながん検診にも「有効期限」は書いてありません。
ひっくりかえして言えば、年1回が決まりの検診であっても
「年1回でじゅうぶん」ではないのです。
もっと言えば「何も症状のない人でも年1回は受けたほうがいい」が
「年1回」の意味であり、症状がある人は症状があったときに受けるのが
当たり前なのです。
乳がんに関してだけ言うと、何も症状なく
マンモグラフィーや超音波検診でのみわかる段階なら
「部分切除」ですむ場合が多いですが、明らかにしこりがあるとか
片手を上に上げたときに乳房にひきつれやくぼみができるとか、
違和感痛みが明らかにあるとか、では部分切除ではすまないでしょう。
昔のように胸の筋肉すべてを取る手術にはめったにならないので
負担は軽いとはいえ、女性であれば乳房を失うのはこころ穏やかではないでしょう。
検診は必ず受けること、症状あったら検診を待たずに受診すること。
どうぞお大事に。
北斗晶、乳がんを告白 あす24日に右乳房全摘出手術
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=3629365
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