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2015年09月12日22:53

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レトロプロブレムの世界(13-4)

PROBLEMES A CHERCHER(no.14)の解答

R35 (J.M. TRILLON)
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#1 Grid Chess
4つのキャスリングはすべて可能である (12+9)

4枚のBは全て原型位置で取られている。よって、白Bf6はf2にいた白Pがf4xSe5xSd6xPc7xQb8=Bと駒取りを重ねて成ったものだ。黒Pf7とキャスリング可能という仮定から、黒Qは8段目から出なかったということになる。同様のことが白Qにも言える。白Pg5は、f7からf7-f6xSg5と移動してきた黒Pを取っている。h筋の黒Pは、h7-h5xSg4と動いたものだ。見た目では、(-1)a7-a5 Bd4-f6 (-2)h5xSg4 Be5-d4 (-3)h7-h5 h4xPg5 (-4)f6xSg5 Bb8-e5 (-5)f7-f6 c7xQb8=B...と、手詰まりに陥ることなく黒から戻すことが可能に思える。ところがこの局面はillegalである。ここに至る迄に白は奇数手指しているのに、黒は偶数手指しているのだ!従って現在黒番であり、1.Rxh8#ではなく1...Rxh1#が正解となる。「配置から受ける印象よりも深いものを秘めた作品である」(LJ + PS) (5P, 2C)

R36 (N.PLAKSIN and P.PALEVICH)
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Proca-Rtractor #4
Anti-Circe (5+1)

(-1)e5xPf5 e.p.(Pf2) f7-f5 (-2)f5xPg5 e.p.(Pg2) g7-g5 (-3)g5xPh5 e.p.(Ph2) h7-h5 (-4)b7xSa8(Pa2)として1.b8=R#!が作意である。
(-4)b7xBa8(Pa2)?として1.b8=R+とするとBxe5(Bf8)!で逃れ。また1.b8=Q?はチェックになっていない。(何故なら、Anti-Circeにおいては、駒取りをするには取った駒の復活場所がなくてはならない)この作品においては、「8段目(1段目)で駒取りをしたPは、Pとして復活する」という「古い」Anti-Circeのルールが適用されている。「非常に優れた作品だ」(LJ + PS) (5P, 1C)

(訳者注 Ba8が白Pe5を取れる筈もない。恐らくPa2はPb2の間違いだろう)
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