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2015年09月03日22:28

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Advanced Course of Retrograde Analysis(43)

第41問 局面をほぐせ
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 なくなった駒は白のみで、SPPPPの5枚。また黒Pは全て成っていて、その内訳はQが5枚、Rが2枚、そしてBが1枚である。この成駒8枚を作るのには最低4枚の駒取りが必要であり、それ以外に戻せるのは1枚しかない。
 現在白Kの周りにある白QBBSはいずれもピンされており、黒が下手に戻すとたちまち白はretro-stalemateになってしまう。何とか1手の猶予が与えられれば、局面をほぐすことができるのだが…。

 取り敢えず初手は、1.Sf5xSd6+とする他ない。ここで白は1...Be5-d4としてSf5をアンピンする。

(図1)
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 黒はアンピンされたSを2.Sd4-f5+とするしかない。白はまたこの黒Sを案ピンすべく2...Bd3-c4とする。作者の目論見が見えてきましたか?

(図2)
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 つまり、黒Sのピン-アンピンを繰り返すことで白駒を徐々にずらし、局面を打開しようという訳。従って、手順の続きは3.Sb3-d4+ Qc4-c5 4.Sc5-b3+ Sb5-d6 5.Sd7-c5+ Bd6-e5...となる。

(図3)
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 6.Se5-d7+とすれば、先程までは蚊帳の外だったSf3も動かすことができる。その後は6...Sg5-f3 7.Sf3-e5 Be4-d3 8.Sd4-f3とすればよい。

(図4)
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 これで白がretro-stalemateに陥ることはなくなり、局面をほぐすことができる。

第42問 最終8手を求めよ
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