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2015年08月20日23:02

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Advanced Course of Retrograde Analysis(41)

第39問 局面をほぐせ
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 なくなった駒は、白がSの1枚のみで、黒はQRRBPPの6枚。また、白の9枚のRのうち7枚は成駒であり、丁寧に調べれば駒取りが最低5枚は必要であることが分かる。
 白の最終手はBg5+だが、これが駒取りだったかどうかは現時点では分からない。とりあえず1.Bh4-g5+だったとして話を進めよう。

(図1)
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 よく見ると、黒が戻せる駒は1...Pc2-c3しかない。(1...Pb3xSc2という戻し方もできそうだが、そうすると黒Kの周りの膠着状態をほどくことができなくなってしまう)

(図2)
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 白も2.Ra3-a2+とする他ない。その後も紛れることなく、2...Kc2-d2 3.Rd1-c1+ Kb2-c2 4.Rc1-b1+と進む。作者の意図が見えてきましたか?

(図3)
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 そう、Rによる知恵の輪である!そうだと分かれば以下の局面までは一瀉千里だ。さて、ここで黒の次の一手は?

(図4)
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 ここで黒は、11...Kf6-e6とQとBが利いている場所へ突っ込むしかない。一見逆算不可能にも見えるのだが…。

(図5)
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 ここでen passantが閃けば万事解決である。12.Pf5xg6 e.p.+ Pg7-g5 13.Bg3-h4+ Kg5-f6と戻せば、これで黒Kは漸く解放されたことになり、同時に初手が正しかったことも判明した。

(図6)
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第40問 局面をほぐせ
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