自分には医師免許もなくマッサージ師でもない。
受けるがわが気持ちいいというからやってただけ。
これが言い分だそうです。
まあそんなことだろうな、と思います。
1時間1万円で6千人の赤ちゃんに「ズンズン運動」を行ったとか。
資格がないから怖くない。
怖いことを知らないからなんでもできる。
これって「助産院や自宅で分娩する」のにすごく似ています。
助産師は医師ではないので、医療行為ができないのに
「なんとなくいいように思って」お産をするのは
「何かあったときすぐに医療行為」をすることがどれだけ大事か、
行わないときどんなとんでもないことになるか、知らないからできるんですよ。
自宅分娩なんて、そもそも素人集団でしょうに。
助産院はまだ「助産師」はお産専門家ってことになってますから、
何かあったら助産師を訴えることもできますが、
それでも「病院もあるのにわざわざ助産院を選んだ」自己責任もあるってことで、
助産師の罪というか、損害賠償金ってすこーししか取れないのがふつう。
ましてや、自宅で友人に囲まれてアロマをたきながらお産、とか、
南の島でイルカに見守られながらお産、を自分で選んだのなら
何がお産の正常で何か異常かも知らないわけで、
いつのまにか自分が死にかけているってこともありえます。
それを自分が選んだんですから、まあ自分が後悔すりゃいいんですけど、
「赤ん坊」は気の毒だ。
何が言いたいか話を戻します。
人体の仕組みを知っていると、だてやおろそかで触れない場所があったり、
触り方によってはまずいことになるのがわかります。
知らなきゃ怖くない。
だからこういうことが起きるんです。
ときどき、医療を拒否する宗教にはまって命をおとす話がニュースになりますが、
あれも同じだよ、糖尿病の人にインシュリン打たせないとか、
がんなのに「ホメオパシーで治す」ことを勧めるとか。
自分の命は自分のもの、だから自殺は「犯罪」ではない。
でも自殺なら死のうとして死ぬのだろうけど、
マッサージやお産で「死のう」と思っている人はいない。
死ぬなんて思ってもいない。それもまた無知の産物です。
■独自の施術で乳児死亡、NPO理事長有罪 大阪地裁
(朝日新聞デジタル - 08月04日 11:22)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3549475
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