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2015年07月30日22:49

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Advanced Course of Retrograde Analysis(39)

第37問 2手詰にせよ
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 なくなった駒は、白がRBPPの4枚で黒がP5枚。また白側の駒取りは全てPによるもので尽きている。白Pが取った駒の中にはh筋の黒Pも含まれており、これよりこの黒Pが2度駒取りをして成ったことも分かる。a,b筋でもPによる駒取りが2度あるので、黒の駒取りもこれでちょうどだ。

 さて、現在白KにはBg6によりチェックがかかっている。では直前の黒の着手は何だったのだろうか?すぐに思いつくのは1.Sf5-d4+?というものだが、更にその前の白の手は自動的に1...Sd4-e6+に決まり(白Ba1が黒Kにチェックをかけているから)、更にその前の黒の手がない!

(失敗図)
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 よって、正しい最終手は1.Bh5-g6+である。これでもやはり白Rが黒Kにチェックをかけてしまう為、その前の手は1...Sg6-f4+しかない。

(図1)
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 すると今度は、黒Rg4が白Kにチェックをかけてしまっている。これを防ぐには2.Bf4-g5+とするしかない。

(図2)
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 もう作者の意図はお分かりだろう。cross-checkの応酬である。以下、2...Sg5-e6+ 3.Se6-d4+ Kd4-e4+ 4.Sc5-e6+ ...と戻せばよい。

(図3)
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 尚、2手詰としての詰手順自体は1.Rxg6+ Kxf7 2.Qxh7#という、ごく平凡なものである。

第38問 最終15手を求めよ
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