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2015年07月24日16:38

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優生学という学問

■強制的に「不妊手術」させられたーー60代女性が訴える「旧優生保護法」の問題とは?
(弁護士ドットコム - 07月24日 12:31)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=3532199

優生学って今も学問として存在しているんだろうか?
優良な子孫を残すため、っていう名目で
「優良でない遺伝子を持っていそうな人たち」に対して
本人の同意なくても人工妊娠中絶や不妊手術を行う根拠になった学問。
少なくても自分は、医学部で聞いたことがないぞ。

このニュース、前に聞いたときは
「この女性は実際には知的障害がなかった」のに手術を受けさせられた、とあったけど、
今回はその文章がない。
ってことはやっぱり知的障害jはあったのか?

知的障害があったら子供を持つと大変なんじゃないのかなぁ。
…とか思うのは「よけいなおせっかい」なんだろうと思う。
外来診療していると、問診票がひらがなだけだったり、問いかけへの返事が「あれ?」だったり
この人経度知的障害あるな、っていうお母さん奥さんに会うことはときどきある。
本人や周囲は苦労しているのかもしれないけど、とりあえずは
ふつうの主婦で母親で暮らしているなら、それでいいと思う。

そもそも、知的障害の人間をもし全員「不妊」にしてしまったとしても、
人間社会から知的障害をもつ人がなくなるわけじゃないからね。

ただこれは前にも書いたことだけど、
知的障害のある娘さんを持つお母さんが一番心配していることは、
「悪い男にだまされて妊娠」しないか、ってこと。
やさしい言葉でセックス目的に近づく男はたんといる。
これはもちろん知的障害のないふつうのお嬢さんでも「だまされる」ことはあるが、
知的障害があるってことはだまされやすいとかすぐ人を信じるとかが尋常じゃないってことでね。
親御さんの心配も「ふつうのお嬢さん」を持つよりずーっと「尋常でない」。

人権うんぬんじゃなく、娘をそういう男から守りたい、もあると思うよ。
万が一妊娠して、中絶するのも害がある場合があるし、性病も心配だし、
おろせなかったら親御さんが面倒みることになる場合もあるわけで、
「自分が生きている間なら」どうにかなるが、いつまでも生きているわけではない。

人権の問題にするのは話が簡単で正義の味方チックですてき。
でもそれだけでいいのか?
それをいうなら「ある法律が人権侵害だった」と後から反省はできるけど、
その法律があった時代なら「当時はその手術は合法だった」だけになる。
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