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2015年07月23日22:53

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Advanced Course of Retrograde Analysis(38)

第36問 最終9手を求めよ
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 なくなった駒は白がP1枚で、黒がQRRBSPPの7枚。また、白側の駒取りはd6,f7,h5にいる3枚の白Pで6枚。黒Bg1が成駒であることは明らかで、これがh筋のPだったことから、黒の駒取りがg筋であったことも分かる。するとこのことから、a筋の白Pが成っていることも判明し、これがb7で一度駒取りをしているので、白の駒取りもこれで尽きている。
 ということは、最終手は1.Bh3-g2#しかない。すぐに1...b2-b1=Bと戻すのは白の直前の手がなくillegal。よって黒は1...Pd5-d4と戻すしかない。

(図1)
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 これに対し2.Qc8-b7+??などと戻すと、やはり黒は2...b2-b1=Bとせざるを得なくなり失敗する。白は黒の手を作るような逆算をする必要があるのだ。そこで、2.Pc5xd6 e.p.+! Pd7-d5 3.Rc6-e6+!と戻す。これにより、黒に3...Pe6-e5と戻す余裕が生まれる。

(図2)
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 このことによって白も4.Rd1-f1+と戻せるので、今度こそ黒Bを4...g2-g1=Bと戻すことができる。意味は分かりますね?

(図3)
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 白Rがf1ではなくd1にいることで可能になる逆算、それは5.0-0-0!である。以下、局面をほぐすのは容易である。

(図4)
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 テーマは勿論Valladao task。3つの条件が綺麗に溶け合っていて、なかなかの出来栄えだ。

第37問 2手詰にせよ
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