(22)Luigi Ceriani(32 personaggi e 1 autore, 1955)
局面をほぐせ(13+13)
なくなった駒は白がRPPの3枚で、黒はQSPの3枚。白はPd4で1枚、Pe7で1枚、それにc8で原型位置の黒Bを取っており、白の駒取りはこれで尽きている。一方、黒の駒取りはPb5,Pg6で2枚だ。また、黒Bb1は成駒であり、これはf筋の黒Pが直進してf1で成ったものである。また、a,h筋の白Pはいずれも成っていることが明らか。
最終手はSb4-d5+しかなく、これが白駒を取っていなければすぐに白がretro-stalemateに陥ってしまう。(これで黒の駒取りも尽きている)よって初手で黒は白Sを戻すが(例えばQを戻すと、黒Kにチェックがかかってしまう)、これをすぐにa8で戻そうとすると1.Sb4xSd5+ Sc7-d5 2.Kc8-b8 Sa8-c7 3.Kb8-c8 Pa7-a8=S??となってうまくいかない。
(失敗図)
よって、tempoを稼ぐためにまずはh筋の成を戻すことにする。1.Sb4xSd5+ Sf6-d5 2-5.Sh8-f7-h6-g4-f6 6.Kb8-c8 Ph7-h8=S 7.Kc8-b8 Ph6-h7 8.Ph7xSg6 Sf4-g6として、h筋の成を戻してからg6で再度Sをuncaptureすると、続きは 9.Kb8-c8 Sd5-f4 10.Kc8-b8 Sc7-d5 11.Kb8-c8 Sa8-c7 12.Kc8-b8 Pa7-a8=Sとなって、無事a筋の成も戻すことができた。
(途中図1)
だが、この問題はa筋の成を戻してからも難しい。更に局面をほぐす為には、以下のようにしなければならない。
13.Kb8-c8 Pa6-a7+ 14.Kc8-b8 Pa5-a6 15.Pa6xSb5 Sc7-b5 16.Pa7-a6 Pb5-b6 17.Ra6-d6 Sd5-c7 18.Kb8-c8 Sf4-d5 19.Kc7-b8 Sb6-a4 20.Kb8-c7 Pa4-a5 21.Ra5-a6 Kd6-c5...
(途中図2)
これで白Kが解放されたので、後は左下の塊をほぐしてBb1をf1でunpromotionしてからPf6xe7とすればよい。
狙いは勿論、Sのuncapture三連発!同様の筋をQでやった例もあるので、こちらも紹介しておこう。
(22-a)Luigi Ceriani(32 personaggi e 1 autore, 1955)
局面をほぐせ(13+14)
(23)Luigi Ceriani(32 personaggi e 1 autore, 1955)
最終25手を求めよ(13+16)
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