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2015年07月02日22:38

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Advanced Course of Retrograde Analysis(35)

第33問 駒を色分けし、最終12手を求めよ
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 なくなった駒はBとSで、これらはe,g筋でPによって取られている。その他のPは駒取りをしていないので、対面のPとすれ違うことは不可能。これよりまずa4,b5,c4,f5のPが白で、a5,b6,c7,f7のPが黒と確定する。

(図1)
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 また16枚のPがすべて盤上にあるということは、成駒がないということでもある。ということは、もしPg7が黒駒だとするとBh8がillegal positionということになってしまうので、これは白駒だと分かる。これがg2から直進しているとすると駒取りの総数が合わなくなるのでこれはh筋のものである。従ってPh2は黒で、Pg5が白、Pg6が黒と判明する。

(図2)
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 Pc7が黒Pだったので、Pe7は白PでないとBd8がillegal。このPe7も駒取りをしていることが明らかであり、これで駒取りは尽きている。以上よりPd7,e5が黒でPe4が白ということが分かり、これでPは全てその色が確定した。

(図3)
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 次は駒取りを調べてみよう。Pg7は明らかにg7で駒取りをしているが、ここは黒枡である。盤上に黒枡Bは2枚ともあるので、ここで取られたのは黒Sであり、Pe7はe6で黒Bを取ったことが分かる。更に、Bc6が白駒であることも分かる。

(図4)
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 さて、Kはどちらが白でどちらが黒なのだろうか?仮にf6の方が黒だとしてみよう。すると、d5,h5の少なくとも一方は白のSなのでチェックがかかっていることになるが、同時にPg5でもチェックということになり、これはillegal。よってこちらが白で、a7が黒Kということになる。ここからRa6,Rb7,Qa8が黒駒で、Rg3,Rh3,Qh6が白ということになる。残りはBとSだ。

(図5)
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 ここからは逆算可能性を考慮することになる。まず、Sb8が白駒だとしよう。左上をほぐすにはBc6を動かしてからSc6-b8とする必要があるが、もしSb8が白なら、c6の時点でチェックがかかってしまう。よってこれは黒駒である。これよりSd5とSh5が白駒であることも直ちに従う。

(図6)
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 残りはBだが、これも同様に考えてみる。もしBd8が黒駒だとすると、黒がBe7-d8と指してから白がPe6-e7とした訳だが、この後白は更にKg5-f6としてからPg4-g5としなければならず、この間黒の着手がない!
 白がPe7とした後の黒の着手として唯一可能性があるとすればSc6-b8だが、これにしてもSb8の後で白がBc6としており、その後更にSd5としているが、黒にはやはりBc6の後の着手がない。よってBd8は白駒でなければならない。
 これで配置は全て証明された。

(図7)
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逆算手順は次の通り。
1.Rh4-h3 Ph3-h2 2.Rg4-h4 Ph4-h3 3.Sf4-h5 Ph5-h4 4.Qh7-h6 Ph6-h5 5.Qg8-h7 Ph7-h6 6.Ph6xSg7 Se6-g7...

第34問 駒を色分けし、更に以下の問いに答えよ
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(a)#1にせよ
(b)最終6手を求めよ
(c)駒取りの順序を求めよ
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