技術は民度。どちらも一日にして成らず！！

リニア中央新幹線の時速603キロ、ギネス世界記録に認定
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=3486754

15年ほど前、リニアモーターカーの部品を製作していた。

寸法がうるさく、印象に残る嫌な仕事だった。

この仕事は、一年に4回くらい定期的に来る仕事だった。

ある時、納入先からクレームが来た。

「1ミクロン、寸法が出ていない」との事。

その時、納入した品物は、前回、造り置きをしていたもので、

前回は、問題無く納入された。

今回の物も前回の物も、全品検査し、検査記録も残っているし、
まったく問題ない品物のはずだった。

品質管理が、抗議してくれたが、駄目で、手直しをすることになった。

私の所に帰ってきた品物を、再検査すると、
確かに「1ミクロン〜2ミクロン」内径が小さめだった。

造り置きしていた数カ月の間に、応力の関係で寸法が変化したか？

ちなみに、「1ミクロン」は、1000分の1ミリです。

もちろん、手直しして、納入しましたよ。

こういった厳しい姿勢が、日本の技術を支えているのだと思う。

中国や韓国が、日本に追いつけないのは、
こういった、仕事に対する厳しい姿勢だと思う。

20年前、10年後には中国においこされる！！とか言われていたが、
いまだに、その「10年」はこない。

見た目や、表面上の技術はパクれるだろう。

日本人の仕事に対する、真面目で、真摯な姿勢。
それは、日本人の民度にも深くかかわっている。

それが日本の技術を支えている。


中国や、韓国には、パクれないものだ。

日本人は、その事を、もっと誇っていい。

資源のない日本が、ここまでの経済大国になったのは、
小さな事を、こつこつ積み上げ、真面目に、やりとおしてきた結果だと思う。

技術や、文化、歴史、それは、一日にして成り立つものではない。

長い月日の中、蓄積され、受け伝えられ、成立するものだと思う。

起源の主張や、パクった技術など、何の意味もない。

そこからは、新しいものは何も生み出せない。