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2015年06月25日23:34

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Advanced Course of Retrograde Analysis(34)

第32問 局面をほぐせ
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 なくなった駒から調べていこう。白はBの一枚のみで、黒はRBSPPの5枚。また黒が白Bを取ったのはe2〜e4のいずれかで、白はb5,c6,g6で駒取りをしていることが明らか。e筋で駒取りをしたもの以外の黒Pは全て直進していることから、e,f筋の白Pがcross captureしていることも分かる。双方とも駒取りはこれで尽きている。
 左下の局面をほぐすにはまずQd3を移動させる必要があるが、このままでQc4-d3と戻すと白Kにチェックがかかってしまう。これを防ぐ為にはb3に何か遮蔽駒を挟む必要があるが、それに利用できそうなのはSh6しかない。また、白Sをb3に移動させる間、黒はBを動かすことしかできない。黒Bがg8にいるときは白Kにチェックがかかるから、その度に白はSで受ける必要がある。
 以上より、白Sの華麗なステップが盤上に描かれることとなる。
Retract: 1.Sf7-h6 Bg8-h7 2-8.Sa5-c4-b6-d5-c7-e6-d8 Bh7-g8+ 9.Sb3-a5 Qc4-d3 10.Pd5-d6 Sd3-e1...

 後は白Rd1を動かして黒Kを解放すればよい。明快なロジックでSの軽快な趣向手順を表現した好作。

第33問 駒を色分けし、最終12手を求めよ
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