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2015年05月27日22:48

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プロパラを振り返る(129)

 今日読んでいるのはプロパラ53号(January-March 2010)。ヘルプとフェアリーからそれぞれ2作ずつ紹介しよう。

(251)Fadil Abdurahmanovic(Problem Paradise no.53)
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H#2 2sols.(5+9)

1.Se3 Bd5 2.Kd3 Qd1#
1.Sd5 Rbd3+ 2.Ke4 Rhe3#

 まずは大御所による模範演技。RR/QBによるダブルピンメイト2種を明快に表現している。

(252)Christer Jonsson(Problem Paradise no.53)
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H#3 b)−Pg2 (5+7)

a)1.Ke4 e3 2.xf1=R+ Ke2 3.R1f5 Sxc3#
b)1.Kc4 xc3 2.Rxb1+ Kd2 3.Rb3 e4#

 手薄な感じの白側だが、更に手順中にB/Sまで取らせてしまう。最後はmodel mate。いつも思うが、まさに名人芸だ。

(253)Hans Peter Rehm(Problem Paradise no.53)
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HS#2 2sols.(7+7)

Helpself:HS#nの場合、白黒双方協力して(n-1)手でS#1の局面を作り、その後白のKを詰める手順を求める。

1.Sh4+ Sf4+ 2.Sdf5+ c3#
1.Se6+ c3+ 2.Sfd4+ Sf4#

 全着手がチェックという趣向。Crisanの解説によると、Helpselfでこの筋を実現するのは決して簡単ではないとのこと。2解が似た感じのものになってしまったのも、或いはそれが原因なのかもしれない。

(254)Hans Peter Rehm(Problem Paradise no.53)
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PSH#7 (4+8)

Parse Series-help(PSH):Series-helpで、黒が連続して指す手順中にチェックをかけることもでき、その場合は直後に白が1手指すとしたもの。

1.Rf8! 2.Bf5+ Kf2 3.Bb1+ Bf7! 4.Re8 5.Re6 6.Ka2 7.a3 Bxe6#

 最後はSeries-helpの変種で、手順の途中で白Kにチェックをかけてもよいというもの。普通のhelpとSeries-helpの中間にあたるものだが、ここに面白いと思える(即ち、このルールでしか表現できないような)作品があるのかどうかは、本作を見ただけでは私には判断がつかない。

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