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2015年05月22日23:03

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レトロプロブレムの世界(7-1)

PROBLEMES A CHERCHER(no.8)の解答


R1 (J.DUPIN)
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SHC#6(*) (4+6)

セットプレイは1.0-0#である。本手順は1.Kb1(この瞬間、直前の白の手はKかRしかないので、2.Ka1 0-0?はillegalとなる)2.a1=R! 3.Ra2 4.Rxb2 5.Ra2(これにより白の最終手としてBc1-a3(またはBb2-a3)が生じている)6.Ka1! 0-0#というもの。知的で巧みな表現である。

R2 (H.NOUGITER)
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SHC#8 (11+12)

作意は1.f3 2.fxe2! 3.e1=R 4.Rh1 5.Rh8 6.0-0! 7.Kh8 8.Rg8 Sf7#というもの。6手目のキャスリングは合法であるが、もし白Pe2があればそうはいかない、というのが作者の意図だった筈。しかし実際は、2.f2 3.f1=R ... 6.0-0でも合法だった!(白側の駒取りはまずPd6で2枚、それにh筋の白Pはg8で黒Bを取ってBに成っており、更にBc8も取っているので、全部で4枚である。黒側の駒取りはe,f筋のPで各1枚、更にh筋の黒Pが2枚取って成っている。更に白Bf1も取っている)
 作者、編集者そして解答者全員のの盲点だった。

R3 (F.COLLINS)
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白から一手戻して#1にせよ (16+3)

白Pa5,a6,a7で、全部で12枚取っている。白は16枚すべて揃っているので、13枚目の取られた黒駒は、他の列に動くことができないPg5以外あり得ない。従って、黒のretro-stalemateを防ぐ為には、この駒を戻す他ない。白はRg8xPg5と戻してから、1.Ph5xg6 e.p.#とすればよい。

R4 (N.PLAKSIN and V.LEVSHINSKI)
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2# (13+10)

1.0-0-0としてから2.Qh1#という順を、黒は防ぐことができない。我々は1.0-0-0が合法であることを証明しなくてはならない。最終手はb6xc5に違いなく、h7xg6は除外できる。何故ならa,b筋の白Pでbxa, a7xb8=R, a7xb8=Bとした後で、白Rh1が取られているからである。(訳者注 最終手がh7xg6だとすると、黒はPc5でも2枚駒取りをしているので、これで黒の駒取りは尽きている。白Kは不動という仮定より、黒Kがh2に侵入する為には白Pg3,h2という配置にする必要がある。しかしこれでは、白Rh1は右下から脱出することができない。これは矛盾)作者たちが信じている通り、Pa7-a8=Sは必要ではない。白側の余分な駒取りは、右下の解放を容易にしている。(訳者注 Qf1,Pg3,Ph2/Qg1,Kh1の形を作ってから、黒Qg2を白Ba2で取れば右下の配置が作れるが、この際h筋の黒Pを必要としないことの指摘か?)このため、作者たちはこの問題を改良している。
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