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2015年05月14日22:52

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Advanced Course of Retrograde Analysis(28)

第26問 白の白枡Bの初手と最終手を求めよ
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 なくなった駒は、白がQRRBBSSPPPの10枚で黒がRの1枚のみ。また白の駒取りはPf7によるもので、よってPc7は直進しており、黒Pc2,c6はいずれも駒取りをしている。これらを含め、黒はPで少なくとも8枚駒取りをしている。

(図1)
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 さて、このままでは白の手がないので、まずは1.Sg5xBh7 Bg8-h7と戻す他ない。つまり、白の白枡Bの最終手はBg8-h7だ。では最初の手はBf1-g2かというと、当然のことながらそんな簡単な話にはならない。
 ポイントは白Pf7だ。これがf7で黒Rを取ったのは明らか。しかし、このPがg6まで直進したときにまだ黒Pg7が残っていたとすると、黒Bもf8にいるのでf7に黒Rを入れるのは不可能。

(図2)
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 Pg7xh6と駒取りをしてh4に行ったとしても、黒側の駒取りが10枚を超えてしまうのでやはりダメ(確認してみて下さい)。となると、g筋の白Pが動き出す前に黒Pg7が動いている必要があり、少し考えればこのPが出題図におけるPh2であることが分かる。黒はこのPがh2に辿り着く前にBをg1に連れて行かなくてはならないから、その局面は例えば以下のような図になっている筈である。

(図3)
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 しかしこれは不可能局面である。なぜなら、Rh1の侵入経路が存在しないではないか!唯一の可能性は白Bf1を取って入る筋で、つまり初形でf1にいた白Bは一歩も動かないまま取られていたのだ。従って、最終手で黒Sに取られた白Bはa8で成ったものである。黒の駒取りはこれで10枚ちょうど。黒のPc6はb筋のものだったので、a8で成った白Bの初手はBa8-b7しかない。以上より、謎は全て判明した。

第27問 黒Qの初手は?
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