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2015年05月12日23:17

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L.Cerianiレトロプロブレム傑作選(13)

(12) Luigi Ceriani (Europe Echecs 51 03/1963)
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最終7手を求めよ(14+13)

 なくなった駒は白がQPの2枚で、黒はSSPの3枚。白の駒取りはPg7が3回か、またはPg7が1回、Pf4が2回で、いずれにしても白の駒取りはこれで尽きている。一方、黒の駒取りはa筋で1回あり、h筋の黒Pが成っているので、これで黒の駒取りも尽きている。従って、最終手はRb2-b1#が確定する。
 さて、白がここから3手戻すのはかなり厄介である。というのは、右上をほぐすのは簡単そうだが、Bh5とQh6が動いてくれたとしてもRg6-h6とはできない(黒Kにチェックがかかってしまう)。従ってPを戻すよりないが、戻せるPはf4のみ。どうしてもこのままでは3手目が作れないのだが…。

 論理的に考えると、白の3手目があるとすればそれは白Kが動けるということだ!その為に何とかしてRの二重の利きを止めるということを考えれば、じきに作者の構想が見えてくるだろう。作意はこうだ。
retract: 1.Rb2-b1 Pe3xSf4 2.Rb8-b3! Pd2xBe3! 3.Rb7-b2! Kb1-a1 4.B6b6-e3+

(7手前の局面)
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 勿論、2枚の同色Bのうち一枚はh筋のPが成ったものである。構想の発見即解決で、解後感は非常に良い。


(13) Luigi Ceriani(Europe Echecs 55-56 07/1963)
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初形配置の白Bはどこで取られたか? (12+14)
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