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2015年05月07日23:00

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Advanced Course of Retrograde Analysis(27)

第25問 双方のBはどこで取られたか?
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 白の最終手がPf8=B+であることは明らか。これはa筋のPだったので、ここに辿り着く迄に5枚駒取りをしている。他に白Pの駒取りは3枚で全部で8枚。よって白側の駒取りはこれで尽きている。

(図1)
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 また、白Pxf7の後で黒がPdxe6と指していることから、黒のBg8は成駒であり、初形でc8にいた黒Bはf3で取られていることも分かる。更に、Pexf3の前には白Bがf1にいた筈なので、これがc4で取られたのも明らか。まずここまで戻してみよう。

(図2)
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 すると、黒PがBに成った場所がb1以外にないことも分かる。成ったのはf筋の黒P以外なく、これが4回駒取りをしている。残り1回の駒取りはPb5によるもので、黒側の駒取りもこれでちょうどピッタリ。ここで一つの疑問が浮かぶ。この黒Pの軌跡はa筋の白Pのものとそっくり重なってしまうが、本当に行き違うことができるのか?
 しかしよく考えてみると、これは可能である。つまり、黒Pが4回駒取りをしてPb2となってから、満を持してa筋の白Pが動き出せばよいのだ!この白Pによる駒取りは全て白枡なので、初形でf8にいた黒Bを取ったのはPb2ということになる。(g3で取られたのは直進した黒Pである)このPを戻す前に白Bを格納する必要があるが、この白Bが取られたのがb6であることもすぐに分かる。
 以上より、すべてのBが取られた場所が判明した。これらが取られる前の局面は以下のようなものである。

(図3)
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 白はg3で黒Pを取っており、RSSを黒Pに取られている。この後Bc3 Pbxc3としてから白のRa1をb3に捨て、Bc1をb6に持っていく。その後a筋の白Pが黒のQRRSSを取ってf7まで行けば、先ほどの図に到達できる。

第26問 白の白枡Bの初手と最終手を求めよ
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