こんなこと、いっぱいあったと思う

いいこととは思わない、でもあのとき
津波の泥をかぶって形相変わった膨れ上がったご遺体が、
いったい何百体でたと思う？
家族にしてみたら一刻も早く連れて帰りたい、
預かっているほうにしたら一刻も早く引き渡したい。
仕事が雑だとかいうやついたら、あのときの石巻に
タイムマシンで連れて行ってやりたいよ。
自分が聞いた話では、山の上のお寺にたったひとりで逃げついたじいさんが、
寺のそばに流れ着いた（そこまで波がきていた）孫の遺体を抱いて、
寺でひとばん供養したら、翌朝、元気な孫と家族に再会した。
どこの誰かわからない小さいこどものご遺体はそのまま寺が預かったが、
その後みつかったその子のご家族は、じいさんに感謝したそうだ。
「うちの子がさみしい思いをしないですみました」って。
そういう状況だったんだよ。
今回は、見つかってよかったじゃないか。
間違ったのはいいことと思わない、でも間違いがわかってよかったじゃないか。
そう思うしかないし、そう思うべきだと思う。
きっとそういうこと、他にもいっぱい、まだあると思う。

■震災直後、遺体取り違え＝別の遺族に引き渡し―宮城県警
(時事通信社 - 04月30日 19:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3397280