卵子が若ければ妊娠の可能性は高い

４５歳すぎて自分の卵子で妊娠しようてぇのはとても無理。
だから若い女性から卵子をもらい、夫精子で受精させて
自分の子宮で生む、しかないわけです。
まあそれでも自分で妊娠を体験でき、お産も経験でき、
生まれたこどもは無条件に自分の子として戸籍登録できますから、
「お得」な感じもあるかもしれません。
おっと、＠＠という国では生んだ子供は無条件に自分の子ではないとか、
そういう全地球的視野グローバルな話はしないでください。
少し前にそういうからみかたされてこまったけど、
このニュースは日本の話題、ワシは日本の産婦人科医なので。
で、このニュースで気になることがいくつかあって、
提供者は匿名なのはいいとして、じゅうぶん若いのか、ってことですね。
３５歳すぎとかだと、もらう意味薄くなってきます。
あとは排卵誘発剤投与を受けるんだと思うんですが、
うっかりするとひどい副作用がでて死ぬとか、後遺症とかありえますが、
そのへん、もし起ってしまったらどこがどういうふうに責任をとるかってこと。
まさか「自由意思だから何が起きても文句いわない」わけじゃなかろう。
それから、他人の卵子提供で妊娠した場合、
妊娠した本人も妊娠高血圧症候群など合併症が起きやすいこと。
でもまあこれは、本人が妊娠したいんだから仕方ないか。
あとは生まれた子に万が一の先天異常があった場合、
この子は自分の子じゃないとか言い出さないか、ってこと。
こういう問題、ほかにもいろいろ細かいこと、クリアするの大変だと思うので、
お金を介してビジネスにしたほうが、契約条項とかきっちりできて、
いいんじゃないのかなぁ、卵子提供のときは。
…と思うのでした。

■匿名第三者の卵子を提供へ　神戸のＮＰＯ、国内初
(朝日新聞デジタル - 04月30日 11:09)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3396398