これはA.FROLKINとA.KORNILOVによる、新しい形態のレトロ解析の問題、即ち以下に示されるような条件下での最小駒数の記録である。
「ある成駒が最終手で別の成駒を取る場合(タイプC)」の記録作
by A.FROLKIN and A.KORNILOV
Rex Multiplex誌で既に発表されている記事(「ヘルプメイト及びヘルプステイルメイトにおける特定の成の分類」を見よ)によると、「白の成駒が黒の成駒を取る」というテーマにおいて、いずれの2つの駒の組み合わせについても最小駒数の作品が既に作られている。ここで、それらの作品について最終手の条件を付け加えてみよう。つまり、「最終手で黒の成駒は白の成駒によって取られる」とするのだ。今回の記事は、最終手を問う問題(これらは黒Kにチェックがかかっているのでtype Cに分類される)についてのものだ。(因みに、type AはKにチェックがかかっておらず、手番がすぐには決定できないもの、type BはKにチェックがかかっていないが、どちらの手番か条件に書かれているものである)このテーマはここで初めて紹介するものなので、これらは暫定的な記録である。
これらを分析する解答者の為に、詳細は伏せておこう。それに、このような局面構成問題は、レトロの初心者が創作に手を染め、テクニックを磨く為にもお奨めできる。もし本誌の読者によってこれらが改良されたら、数号先でそれを発表するつもりだ。特に主題が比較的複雑である場合、そういうことは常に起こり得るというのは、経験が証明している。幸運を祈る!
これ以外の作品は、次回の記事のテーマ「成駒で成駒を取る」において、又は別な形で発表されるだろう。
以下の作はすべてA.FrolkinとA.Kornilovによる新作である。
(1)
Qh8xQh7+ (10+10)
(2)
Rh8xQh7+ (10+9)
(3)
Bh2xQg1+ (11+8)
(4)
Sb6xQa4+ (12+10)
(5)
Qg8xRh7# (10+10)
(6)
Rh8xRh7+ (11+10)
(7)
Bb1xRa2# (12+1)
(8)
Sf8xRg6+ (8+11)
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