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2015年04月03日22:51

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レトロプロブレムの世界(3-1)

 今回のレトロコラムは、当初資料に不備があった為に翻訳できなかったものである。資料はその後追加されたのだが、このような事情の為に前回掲載したものと時間的な前後関係が逆になってしまっている(こちらがRex Multiplexの6号掲載分で、先週載せたものは7号掲載分)。予め御了承下さい。

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 今回は、我々のロシアの友人であるAndrey FROLKIN、Andrey KORNILOVが、オーソドックスなレトロ解析に関する新しい表現の研究の一端について講義してくれる。

レトロ解析における新しいアイデアについて
written by A.FROLKIN and A.KORNILOV

 みなさんご存じのとおり、レトロ解析の本質は配置の合法性の証明、即ち初形配置から一連の手順によりその配置を構成する可能性にある。殆どのレトロプロブレムにおいて解析の目標となる「最終手は」とか「最後の数手は」というのがこれである。我々は、まだ十分に知られていないレトロ解析のアイデアを分類することを提案しよう。その対象は「駒の色分け問題」「駒の判明問題及び配置問題」そして「盤面の向き付け及び色分け問題」である。

1、色分け問題
 出題図で色分けされていない駒の色を決定する問題は、既にレトロ解析において様々なバリエーションが知られている。(1.1) 他の可能性は、無作為に向きを変えられた色分けされていない盤の色分け問題である。(1.2)

2、駒の判明問題
 各駒が文字等の記号に置き換えられている。これを解く者は、記号と駒との間の関係を見つけなければならない。これには2種類の表現が考えられる。記号が決められた駒種と色に対応しているもの(2.1)と、色までは決まっていないもの(即ち、白Kと黒Kとが同じ記号で表される)(2.2)である。

3、駒の配置問題
 駒を配置する問題も、2種類の表現が考えられる。配置すべき駒と場所が正確に分かっているもの(3.1)と、配置すべき駒は分かっているが、その場所は間接的な情報によって判明するもの(3.2)である。

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