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2015年03月02日23:19

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Orbit研究(170)

 今日からは、Originalsの作品紹介をしていきます。

(16)Michael McDowell(Orbit no.32)
フォト
H#2 2sols.(4+4)

1.Rxf7 Kg2 2.Rf5 Bxd2#
1.Bxc1 Kh4 2.Be3 Rxf6#

 reciprocal captureだが、その意味付けがtempo moveなのは一寸目新しいか。無駄な装飾のない簡素な仕立てにも好感が持てる。 

(17)Nikolay Zuev(Orbit no.32)
フォト
H#2* 2sols.(5+2)

set: 1...Rac3 2.Sxe4 Red3#
1.Sd7 Reb3 2.Sc5 Rb4#
1.Sd5 Rec3 2.Kxe4 Rc4#

 Sによるself-block3種。詰上がりもすべてmodel mateになっているし、miniatureであることを考慮すれば十分満足のいく仕上がりだろう。

(18)Arpad Molnar(Orbit no.32)
フォト
H#2 b-d) Kc4→e3/f7/h7(6+14)

a)1.Bc8 xc8=B 2.Qc3 Ba6#
b)1.Qc8+ xc8=Q 2.Bd3 Qc1#
c)1.Re8+ xe8=R 2.Rg8 Re7#
d)1.Se8 xe8=S 2.Rg7 Sf6#

 こちらは大ベテランによる意欲作。「取った駒と同種の駒に成り、かつ取った駒が最初にいたところに戻って詰め上げる」という、所謂St.Petersburg theme。出来そのものより、作品にみなぎる「若さ」に驚かされる。

(19)Mihajlo Milanovic(Orbit no.32)
フォト
H#3 b)Pg5→c5(3+4)

a)1.Kg6 Rh8 2.Qh7 Be4+ 3.Kh6 Rxh7#
b)1.Ke5 Ba8 2.Qb7 Re4+ 3.Kd5 Bxb7#

 Maslar themeをminiatureで表現した例。もはやありふれた筋であり新作とは呼べないが、ヘルプの教科書があったら本作を載せてあげたい。
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