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2015年02月13日20:13

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「寄り添う」=「ワガママ分娩認めろ」=「安全性は二の次」

双子妊娠の東原亜希、病院決まらず焦り
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=17&from=diary&id=3272464

あまりにも分娩なめくさっているので怒り通り越して笑いました。
たかが1人2人産んだくらいで分娩のいったい何がわかっていると?
ふたごは「ひとり産む」のとはぜんぜん、ぜーんぜん違います。
天と地、赤と黒、男と女、くらいの違いです。

まず何より、人間の子宮は「ひとり用」であることが重大。
ひとり以上はいると、子宮の能力を超えてしまうことがあるんです。
一番多いのは「赤ん坊が育ちきる前に力つきる」こと。
一定以上大きくなることができず、赤ん坊が十分大きくなれないとか、
10ヶ月になる前に急に陣痛が来る、破水してしまうとか。
ひとりぶんのスペースにふたり入れば、赤ん坊どうしがからみあったり
臍がからみあったり、胎盤の血液を取り合いしてふたりともダメになったり。
無事に10ヶ月を迎えて陣痛がきたとして、よくあることなんですが、
ひとり生まれたあとでいったん陣痛が止まるんですね。
子宮が疲れるから。
だあだあと出血する子宮の中に取り残されたもうひとりの赤ちゃん、
命は風前のともしびです。

まあ上に書いたのはほんの一部ですが、とにかく、
まっとうに経験をつんだ産婦人科医なら「ふたご」といわれたら身構えます。
何よりも、無事にお産を終えることが第一目標になります。
妊婦検診は初期からずっと2週間ごと、
30週前後からは何も異常なくても入院管理、
34から36週で帝王切開分娩。
下からのお産を行う場合もありますが、陣痛は待ちません。
胎児の大きさで判断して誘発剤をがんがんにかけます。
いつでも帝王切開にきりかえられる準備をした上で、です。
分娩終了後に広がってしまった子宮からの大出血もよくあるので、
輸血の予約も欠かすことはできません。

産む側に寄り添う?
産む人、おかあさんは何が大事なんですか?
赤ちゃんふたりの安全が、無事に生まれることが大事なのでは?
それ以上に大事なことなんか、ないんじゃないでしょうか?
家にいたいから入院したくないだの、帝王切開は絶対いやだの、
誘発剤はダメだの、え?何のこと?
赤ちゃんが3キロ越えるまでおなかにいれておきたい?
赤ちゃんふたりと母親自身もものすごいことになりかねないけどそれでいいの?

医者が言うことには意味があるんです。
根拠があるんです。
それを否定し受け入れないなら、もしも万が一何かあっても
救急車で搬送なんか頼まないで、いさぎよく赤ん坊といっしょに死んでください。
わたくしたちは助けたい、でも助かることより自分のわがままを通したいのでしょ?
どこぞの「女の産む力を信じる」助産師にだまされているんだろうと思いますけど、
ちょっと調べれば誰が言っていることが正しいか、わかるはずです。

このニュースに出てきた有名人の方は、しぶしぶみたいですが、
NICUのある総合病院のお産で落ち着きそうで、ちょっとほっとしましたが。
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