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2015年02月10日12:04

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あくまでも自分の経験です

手術迷う患者に医師から同意書
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3267124

前が帝王切開分娩の患者さんがどうしても自然分娩したいと言い出したことがあった。
帝王切開後の自然分娩における子宮破裂の可能性はまあ1000あって3例くらい。
ただし、もしも子宮破裂が起きてしまえば患者本人は助かるが
赤ん坊はほぼ確実に死ぬもしくは重度の後遺症が残る。
いわば赤ん坊の生死をかけたギャンブルなので、絶対に受けられない、と思った。
(今も思っている。)
自分の考えを話したが、患者さんは
「だって1000人のうち997人は生めるんでしょ」と言い張る。
そこで出したのが「手術しない同意書」。
もちろんそんな印刷物はないので自分で書いた。
自分の言ったことをすべて書き、患者に渡して
「あなたとだんなさんと、誰か親族ひとりのサインをください。
と言った。
翌日、夫が来て「帝王切開でお願いします」と頭を下げた。

ある医者にかかっている場合、その医者が最良と思う治療を受けない場合、
医者はその患者のその後の状態に責任が持てない。
患者さんが最良と思う治療をしてくれる医者のところで転院してもらうべき。
もちろん紹介状は書く。
医者の方針には従わない、転院もしない、という場合
医者は自分を守るために「治療方針に従わない同意書」をもらうしかない。
なぜかといえば、もし最悪の事態がおきたとき、
たとえば患者さんが亡くなったとき訴訟を起こすのは
患者さん本人でなく親族だから。
「患者さんの希望だった」と主張しても
「病人の判断能力で間違った選択をした」だけ、と責められる可能性が高い。

エホバの証人の信者に対する無輸血治療も
必ずこの手の同意書を書いてもらってから行う。
たいていひとりはエホバでない親族がいて
その親族の大反対で「輸血可能」な手術になるか、他に転院していく。
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