まずは「望まない妊娠をしない」ことから

■児童虐待にもつながる「飛び込み出産」はなぜ起こるのか？　“隠れ妊婦”を救済する制度とその課題
(ウートピ - 01月26日 08:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=184&from=diary&id=3242941

妊娠してしまうから「どうしていいかわからない」で
受診が遅れて飛び込むことになってしまう、と自分は考えています。
妊婦健診と分娩費用だけを助けてもらっても、
実際には子供は、生んだあと育てるのにお金と時間がかかるので、
「生めばなんとかなる」わけではありません。
そりゃ里子に出すという手もありますけど、
育てられないのなら「生まない」ほうが
各方面（自分自身含め）に負担かからないに決まっています。
妊娠中絶となるとこれがまたお金もかかればカラダも傷つく
（ココロの傷はとりあえず論じないとしても）ので
「生まない」イコール「完全な避妊」イコール「ピルを飲む」でしょう。
ピルは、とりあえず飲んでさえいれば失敗率は千分の一です。
コンドームなしセックスで性病うつされることはあっても
妊娠だけはしない、という安心感が持てますし、
一か月にかかる費用は３５００円くらい、
スマホの一か月使用量よりずーっと安い。

妊娠したらお産さえすればいい、じゃありません。
子宮外妊娠や胞状奇胎のような異常妊娠ならば
早めに受診して見つけてもらって処置しないと
妊娠した人の命に係わります。
子宮内の妊娠でも、たとえば前置胎盤のような状態なら
陣痛がくれば大出血して母体死亡がありえます。
産婦人科にかかっていたら陣痛前に帝王切開して助けることができます。
以前にみた患者さんで、陣痛きたら行けばいいや、とのんきに考えていたお方がいて、
いざ陣痛起きて受診してみたら、
「子供はふたごで帝王切開が必要」
「ふたごのうちひとりはかなり前に子宮内で死亡してカラダが委縮状態」
「もうひとりは萎縮したほうから流れ込んだ物質の影響で脳に異常がある」
という大変にまずい状況でした。

こどもがほしくて妊娠するなら、検診とお産に補助をもらえばいい。
こどもがいらないなら妊娠しないようにピルを飲めばいい。
これに尽きると思います。