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2015年01月24日22:54

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温故知新(詰パラ513号-01)

 アジアカップ、呆気なく終わってしまいましたねえ。収穫は柴崎のみ。最後のPKで誰も邪魔していないのに宇宙開発してしまった本田の姿が、今回の日本代表を象徴していたような気がします。あんなにシュートが下手でもサッカーで飯が食えているんだねえと、妙なところで感心してしまいました。詰将棋でいったら3手詰どころか1手詰のような局面も相当あったような気がするんですが。


 さて、今日読んでいるのは詰パラ513号(平成10年12月号)。この号はとんでもなくデパートが充実しているので、全作紹介しよう。

岡村孝雄
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(詰パラ 平成10年12月号)

47金、58と、46金、66玉、56金、67玉、57金迄7手詰。

 7手での金のRundlauf。拙作もそうだったが、この手のものはどちらかというと玉方駒を翻弄するものが多いような気がする。(やはりその方が捨駒中心に組み立てやすいからだろう)その意味でも、本作には希少価値がある。

今村 修
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(詰パラ 平成10年12月号)

19角、28香成、同角、37桂成、同角、46角、同角、55飛、67香、65金、
97角、75歩、84飛、74銀、76桂迄15手詰。

 鬼才今村氏による、最短手数での七種移動合。配置こそ重いものの、手順はいたって明快。こういう条件に対して最適解を与える手際の良さに、発想の柔軟さと抜きんでた創作力が見て取れる。

今村 修
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(詰パラ 平成10年12月号)

98角、イ22玉、87玉、21玉、77玉、22玉、76玉、21玉、66玉、22玉、
65玉、21玉、55玉、22玉、54玉、21玉、44玉、ロ43桂、A同角生、22玉、
B53玉、12玉、21角成、同玉、33桂打、22玉、41桂成、21玉、31成桂、12玉、
11角成、同玉、22銀、同玉、32金、12玉、13歩、11玉、21成桂迄39手詰。

イ87歩は同角、22玉、78玉、12玉、11角成、同玉、12歩、同玉、13歩以下。
イ87桂は同角、22玉、78玉、12玉、21角成以下作意同様で早い。
ロ22玉は43玉、21玉、32金、12玉、11角成以下。
A同角成は32桂(逆王手!)、同馬、12玉で打歩詰逃れ。
B54玉、45玉も可(非限定)。

 角の最遠打から始まる玉鋸。しかも紛れAを見ればお分かりのように、本作の手順は88の駒が玉である必然性もしっかり含んでいる。氏は恐らく、こうした「原理図」を他にも沢山抱えているんだろうな。

市島啓樹
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(詰パラ 平成10年12月号)

 32角、同香、同銀生、イ14玉、
「16香、ロ15角、同香、同玉、24角、14玉、13角成、同香」
「16香、15角、同香、同玉、24角、14玉、13角成、同香」
「16香、15角、同香、同玉、24角、14玉、13角成、同桂」
 16香、ハ15歩、23銀、同玉、22飛、14玉、15香、同玉、33馬、16玉、
 17歩、同玉、44馬、16玉、26馬迄43手詰。

イ同玉は22飛、31玉、32香、42玉、53歩成以下。
ロ15歩は23銀、同玉、22飛以下。
ハ15角は同香、同玉、33角以下。

 「この詰」でも選ばせて頂いた、私の大好きな作。中空で突如始まるアクロバティックな趣向手順は、意外性十分。中でも、捨駒として放たれる24角の一手には緊張感がある。
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