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2015年01月22日22:58

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Advanced Course of Retrograde Analysis(13)

第11問 色分けをし、更に最終手を決定せよ
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 まずは駒取りの回数を確認しよう。注意深く調べれば、a-f筋で14回、そしてh筋で1回、合計15回の駒取りがあったことが分かる。つまり駒取りはすべてPによるものである。前回と違うところはPの数だ。今回は15枚。ではどちらのPが足りないのだろうか?
 結論からいうと、それはa筋の黒Pだ。というのは、このPは成っていないとすればa7-a2-f2を結ぶ三角形の領域内にいなければならないからだ。(これは物理でいう「事象の地平線」に似ている)という訳で、Pの内訳は白8枚黒7枚、従ってPによる駒取りはそれぞれ8回/7回ということになる。

 さて、次にKについて考えてみよう。もしg4のKが白であればg6は自動的に黒になるが、このときf5とh5の2枚のPが同色でも異色でも矛盾。よってg4のKが黒でg6のKが白と確定する。このことよりf7,h7のPがいずれも白となり、これとh筋で1度だけ駒取りがあったこと、及びBf8も取られていることなどから、以下のPの配置が確定する。
(途中図)
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あとは駒取りの回数を考慮しつつ、ひたすら試行錯誤するだけ。ほどなく以下の図が得られる筈だ。勿論、最終手はPh3+である。
(solution)
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あと2問、同様のstipulationの問題があったのだが、これらは解付きで引用しておこう。どちらもA.FrolkinとA.Kornilovのコンビによるものです。

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ちなみに、解答はこちら。
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後者の最終2手はPg6-g5+ Kh4-g3+となる。

第12問 f8,g8,h8,a7,b7,d7,e7,g7,h7,a6,e6,g6,h6,f5,g5,h5,h4にK2枚,R1枚,P14枚を配置して合法な局面を作れ
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