mixiユーザー(id:10857363)

2014年12月28日22:11

170 view

今年を振り返る

 2014年も、もう残すところあと3日。世間的には、お笑い芸人を兼ねた詐欺師がひっきりなしに現れた一年だったということになるのだろうが、私にとってはそんなことはどうでもいい話だ。あくまでも極私的に今年を振り返ってみたい。

・0手詰の創作
 今年一番の収穫は、0手詰を作って、その後詰工房の作品集「アトリエ」に紛れ込ませるのに成功したことだ。はっきり言って、あれらはとても作品と呼べるシロモノではなく、せいぜい作例か試作品のレベルなのだが、それでも「アトリエ」を手にしてレトロに興味を持ってくれる人が一人でも出てきたら、あんな作を恥ずかしげもなく選題した意味があったことになる。その日を気長に待つことにしたい。それから、拙作を解説して頂いた山田嘉則さんには、ここで改めて感謝の意を表したいと思う。

・高坂文庫の発刊
 今年発刊したのは「私家版・近代将棋図式精選(7)」「温故知新(11)〜(13)」「Orbit研究(5)」「プロパラを振り返る(4)(5)」の計7冊。我ながらようやるわという感じ。これ、角文庫でちゃんと本にしてもらったら、一寸した小遣い稼ぎにならんかなあ?ただし、そうなると伏字にしないといけない箇所が山ほどあるけど(笑)。

・レトロマラソンの完走
 8月にtwitterを初めてまもなく、某氏のツイートを読んでいてNikolai Beluhovの“Introduction to Retrograde Analysis”を発見。これがめちゃめちゃ面白く、4ヶ月ほどかけてほぼ全作を解図した。こんな本がタダで手に入るなんて、いい時代になったものだ。
 マラソンといっても誰とも競争している訳でなし、時間をたっぷりかけて局面を少しずつ分析していくのが、自分にとっての至福のひととき。この楽しさを是非みんなと分かち合いたいと思っているのだが、作品紹介をしていても反応が殆どない(泣)。チェスが分かる人は、読むだけでも読んでほしいなあ。
  
 ちなみに、来年はCeriani marathonを予定している。こちらはかなりの長丁場になること必至で、月15作解いても3年以上かかるだろう。加えて、若島さんから頂いたCaillaudの‘LA FAMILLE DES RETRACTORS’(Rex Multiplex誌上で連載されていたレトロのコラム)の翻訳もしてみるつもりだ。
 勿論私は、フランス語なんか全く分からない。でもこの21世紀には、機械翻訳という強い味方がいるのである!もっとも最初は機械の出鱈目な日本語訳を見て途方に暮れていたのだが、仏→日ではなく仏→英とすれば、かなり精度の良い訳がでることを発見!あとはプロブレム用語の箇所をこちらで補えば何とかなりそうだ。こちらも是非ご期待ください。


 ではみなさん、よいお年を!日記の再開は年明け5日頃になる予定です。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する