脳腫瘍治療の放射線の影響による脳腫瘍

小児がん「治療後」の苦しみ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3195273
ウチの弟が３６歳で死んだ原因がこれ。
小学生のときの、脳腫瘍治療であてた放射線による脳の傷から
悪性度の高い脳腫瘍ができた可能性がある、と説明された。

じゃああのとき治療しなければ良かったのか？
いっしょに入院していた子供患者さんたちで、
その後いっしょに退院できた子は決して多くない。
ウチの弟だって、生きて帰れたのは運が良かった、と思う。

それでもやっぱり、あのときもっと他の方法がなかったか、と
今でも思ってしまう。
弟の死後もう干支がひとまわりしてしまったんだが。

弟はうんとがんばって教育大学に入って中学校の先生になったが、
障碍児の教育をしたい、と言っていた。
きっと家族でもわからない、何かがあったと思う。
もし今弟が生きていたらこのミクシィ記事をいっしょに読んで、
「あんたも何か、これは後遺症かな、と思うことがあったのか？」と
聞いてあげたい。
生きている間に聞いてあげたかった。

治ればいいだろう、生きていればいいだろう、という考え方は
医学の傲慢だ。
治り方にもいい治り方と悪い治り方がある。
今の自分に治せる病気はあまり多くないが、
もし治せるなら「いい治り方」をする治療をしていきたいと思う。