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2014年12月19日22:57

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温故知新(詰パラ511号-01)

 今日と明日は、詰パラ511号(平成10年10月号)を読んでみたいと思う。まずは中学校から、2題引用することにしよう。

原田清実
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(詰パラ 平成10年10月号)

47香、イ同銀生、38桂、同銀生、48香、同馬、36金、47玉、44飛、同龍、
45金迄11手詰。

イ同玉は38金、46玉、47香以下同手数駒余り。

 序の連続銀生から最終手の金ソッポに至るまで手触りはあくまでも軽く、それがセンスの良さを際立たせる。敢えて得意の中合を封印して、ベテランらしい完成度の高さで勝負した作。

富樫昌利
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(詰パラ 平成10年10月号)

A26角、イ54玉、66桂、64玉、73飛成、同金、53角成、同玉、54銀、44玉、
45金迄11手詰。

A17角は26と、45銀、35玉、46金、25玉で逃れ。
イ同とは45銀、35玉、46金以下。

 この作者らしく豪快な手順。初手の限定打に構想派の片鱗を見せ、スケールの大きな構成で解答者を唸らせる。6手目同玉で変同だが、とやかく言う者はいないだろう。

 続いては大学の軽趣向特集から。

黒沢信弘
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(詰パラ 平成10年10月号)

56龍、44玉、54龍、35玉、34龍、イ46玉、36龍、55玉、54と、65玉、
64と、55玉、65と、同玉、66龍、74玉、64龍、85玉、84龍、76玉、
86龍、65玉、66龍、74玉、64龍、85玉、67角、76金、84龍、96玉、
78角、87歩、同角、同金、97歩、同金、86龍迄37手詰。

イ26玉は37角以下。

 実に可愛らしいミニ趣向。素材がいいので、特に装飾を施さずとも充分鑑賞に堪える。最後の合駒非限定をとやかく言うヤツは、詰将棋を知らぬ者だろう。

相馬康幸
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(詰パラ 平成10年10月号)

42歩、同玉、43馬、41玉、42歩、同銀、52馬、32玉、33歩、イ同玉、
34馬行、32玉、33歩、同銀、43馬行、23玉、25香、同と、24歩、同玉、
25馬、23玉、24歩、同銀、A34馬引、32玉、43馬、23玉、34馬行、14玉、
13と、同玉、12と、14玉、15歩、同玉、16馬、14玉、15歩、同銀、
25馬行、23玉、34馬行、14玉、32馬迄45手詰。

イ同銀は43馬上、23玉、25香以下作意同様で早い。
A34馬上、14玉、13と以下作意通りに追うと一歩不足する。

 夏木立型の二枚馬によるパズル。51銀は最終的に15にまで連れていかれてしまう。単調な反復趣向ではなく、あちこちに考えどころを設定しているので、解後感はとてもよい。
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