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2014年12月18日23:00

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Advanced Course of Retrograde Analysis(8)

 いつも通り、第7問の略証を書いておきましょう。

第7問 最終6手を決定せよ
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 最終手はPe6によるen passant capture以外あり得ない。従って、3手戻すと以下の局面になる。
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 ここで黒側には直前の手がないように見えるが、奥の手がある。つまり、再度のen passantだ!具体的には、白Pe5がf筋の黒Pをen passantで取れば、この局面を構成することができる。
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 ということで、正解はRetract:1.Pd5xe6 e.p.+ Pe7-e5 2.Pd4-d5+ Ke6xf6 3.Pe5xf6 e.p.+ Pf7-f5...となる。最初のen passantは明らかだが、その前のen passantは完全に痕跡が消えているため一寸気付きにくい。流石はPetrovicだ。
 尚、更に一手前も4.Qg4+に限定されているのは明らか。これを含めて「最終7手を求めよ」としなかったのは、これが駒取りかどうか限定できなかったからであろう。

 ちなみに、en passantを2度やった例がもう一題引用されているので、それも紹介しておこう。(6手目が完全に限定できなかったのが惜しい!)
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第8問 局面をほぐせ
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このrelease the positionというのは、特に手数指定がなされていません。明らかに逆算可能な局面に至る迄の手順を求めて下さい。
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