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2014年12月17日22:53

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プロパラを振り返る(114)

 今日読んでいるのはプロパラ48号(October-December 2008)。この中から、まずはヘルプを1作とフェアリーを2作紹介することにしよう。

(227)Christer Jonsson(Problem Paradise Issue no.48)
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H#4.5(2+9)

1...c8=R 2.Sc4 Rh8 3.Sa5 Rxh3 4.Ka8 Rxc3 5.Sb7 Rc8#

 成Rによる大きな軌跡のRundlauf。出来れば駒取りは使いたくないところだが、分かり易さを優先した結果か。

(228)Petko A.Petkov(Problem Paradise Issue no.48)
In Memory of my wife Miloslava Petkov
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HS#3.5 2sols.(8+3)
Nightrider d2

Help self:HS#nの場合、白黒双方協力して(n-1)手でS#1の局面を作り、その後白のKを詰める手順を求める。
Nightrider:Sの線上を延長した地点に跳べる駒。そこに敵の駒があれば取ることができ、線上に別の駒が挟まっているとそれより先には行けない。

1...Nf6 2.Ra1 Nb8 3.Ra7 Qc8 4.Rd4+ Nxd4#
1...Ne4 2.Rh8 Qc7 3.Rb8 Ng5 4.Rc5+ Qxc5#

 出題図での黒のバッテリーはダミーで、それを一度崩してからもう一度別の場所で組み直す。ちなみに作者は本作について「Miloslavaのテーマ」と仰っているが、正式に使われている名称なんだろうか?(そもそもテーマに対し自分の妻の名をつけるというのは、詰キスト的にはかなり違和感があるのだが…)

(229)上田吉一(Problem Paradise Issue no.48)
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SH#5 b)Ke4→c4 (2+3)
PWC

Series help:黒だけが連続してn手指し、その後1手で白が黒をメイトできるような手順を求める。最終手を除いて、黒は白にチェックをかけてはならない。
Platzwechselcirce(PWC):駒を取るとき、取られた駒は取る駒が直前にいた位置に再生する。8段目に発生したPは任意の駒に成れ、その選択は取りを行った側が決められる。1段目に発生したPは動けない。

a)1.Rxh3(Pb3) 2.Rh8 3.Rb8 4.Rxb3(Pb8=Q) 5.Rd3 Qf4#
b)1.Rb8 2.Rh8 3.Rxh3(Ph8=Q) 4.Rb3 5.Rb5 Qc3#

 右回りと左回りに、2解で大きく黒Rが回転する。そして詰上がりは90°回転したmonochrome echo。夾雑物を一切含まない、純度100%の手順構成がいかにも上田さんらしい。
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