(18)Daniel Papack(Orbit no.31)
S#2(12+10)
1.Rb3/Re3? (2.Qxf5+ Bxf5#) but 1...Ba2/Qe2!
1.Ra3!(2.Qxc5+ Bxc5#)
1...Qe2 2.Rxg7+ Sxg7#
1...Ba2 2.Scxe7+ Rcxe7#
以前、Orbit no.28で紹介した
Invisible Line。本作の場合、一見Rd3をどこに移動しても良さそうに見えるが、1.Rb3/Re3はそれぞれa2-e6/e2-e6のラインを遮断してしまう為に失敗する。
しかし、これだけなら1.Rc3?としても良さそうなものである。このnon-thematic tryに対しては、どのようにして逃れるのであろうか?読者の皆さんもひとつ考えてみて下さいな。
(19)Leonid Makaronez(Orbit no.31)
S#2(9+16)
1.Sa6(2.Rxd7+ Kxd7#)
1...Sd5/g5 2.Qxe6+/Qf6+ Kxe6/Kxf6#
1...Qxe4/Sc4 2.Sc6+/Bd8+ Qxc6/Kxd8#
key moveに対する黒の受けの手は4通りあり、その意味付けは2種類。1...Sd5/g5はQe5のunpin、1...Qxe4/Sc4はb5への利きを消す意だ。こういう構成を
Israel-Macedonia themeというらしい。
(20)Zivko Janevski(Orbit no.31)
S#3(10+11)
1.Bd4(2.Be5+(A) Sxe5+ 3.Se4+(B) Bxe4#)
1...Sxb4+ 2.Se4+(B) Sxe4 3.e7+(C) Sf6#
1...Bxg5 2.e7+(C) Bf6 3.Be5+(A) Sxe5#
threatと本手順2つにおいて、白の2-3手目がcyclic moveになっている。こういう様式美は最初こそ目新しいが、見慣れると作品と呼ばれるためのexcuseにも見えてくる。
形式性が自己目的化した現代プロブレムの状況は、西欧のプロブレミストの目にはどのように映っているのだろう?
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